専業主婦の家計管理4つのポイント
これまで、夫婦別財布でそれぞれ生活費や貯蓄を分担して家計を管理していたご家庭でも、出産や育児などで仕事を退職し、専業主婦になったり、又は結婚を機に、「夫婦の財布をひとつ」にして自分がしっかり家計を管理しようという人も多いのではないでしょうか。夫婦共働きでしっかり稼いでいる場合は夫婦別財布も良いですが、専業主婦で収入が無くなるとお金の入り口が1つになるので「財布もひとつ」にする必要があります。その場合の押さえておくべき4つのスタートステップをお伝えしましょう。
ステップ1:収入と支出、資産と負債を全て洗い出す
まずは、現状把握をすることがスタートになりますので、全てを洗い出す作業が必 要になります。これからどのようなマネープランを立てるかは、これら全ての数字が必要になってきます。可能であれば、この作業も夫婦2人で一緒に行ってもらいたいですね。収入・・・毎月のお給料、ボーナス、児童手当等がいくらあるのか?
支出・・・毎月、何にいくら使っているのか?
資産・・・貯蓄や積立型保険、不動産等の資産は何がどの位あるのか?
負債・・・借金毎に、残高と毎月の返済額、金利を把握する
ステップ2:夫婦でライフプランを考える
どのような人生にしたいのか?を夫婦2人の夢や目標を洗い出してみましょう。例えば、子どもの人数や教育方針、マイホームを持つ時期、どんな働き方をするのか?このようなライフプランが決まれば、それらに向け、資金計画を組む事ができ、具体的にいくら貯蓄する為にはいくら節約すれば良い、という事が見えてきます。ステップ3:予算を立てる
生活費にいくらお金を使うのか?貯蓄を毎月いくらするのか?ボーナスはどのように使うのか?といった予算を立てましょう。節約が必要な場合は、絵に描いた餅にならないように、1割程度の節約した金額を設定していくと良いですね。家計に余裕がある場合でも、できるだけ「支出は少な目に、貯蓄は多めに」堅実な予算を立てていきましょう。■お小遣いはどうする?
この時にお互いのお小遣いも決めていきます。上記の経緯を夫婦でたどっていけば、いくら位のお小遣いが家計に無理がないのかお互いにわかってくるので、納得のいくお小遣い額を決めることができるようになります。もし、目安がわからなければ、給料の1割前後で決めていきましょう。
ステップ4:パートナーへの「報・連・相」
予算を組むところまでは夫婦2人で行いますが、普段の管理は妻が行うことになります。この時に、夫への「報告・連絡・相談」は忘れず行いましょう。また、夫も妻の「報・連・相」に対し、面倒くさがらずに向き合う事が大切です。お金の歪みは夫婦間の歪みに繋がりやすいものです。必ずお金の事は夫婦で共有することが、「夫婦の財布をひとつ」にした時の成功の鍵です。専業主婦でも、夫が財布を握っている家庭もあります。男性が財布を握っている場合、比較的数字に強くマメな性格の持ち主の男性が多いように思えます。しっかりとパソコンで管理し、節約や資産運用にも積極的に取り組んでいます。しかし、中には借金や無駄使いを隠すケースもありますので、やはり定期的に家計がどのようになっているのかは夫婦一緒に確認して共有することが大切です。
いかがでしょうか?以上が夫婦の財布をひとつにした時のスタートステップです。ポイントはどちらかに責任を押し付けたりするのではなく、「夫婦2人で」取組む事です。家計が安定すれば、心も安定し、様々な試練にも乗り越えられるような強い絆で結ばれた夫婦となるでしょう。
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