琵琶湖の眺めと美しい諸堂の連なりに魅了される、
長寿に御利益があるという「長命寺」
長命寺山の山腹、標高約250mにあり、3世紀後半から4世紀初頭に武内宿禰がこの山で長寿を祝ったとされ、開祖は聖徳太子と伝えられる歴史のある寺院。健康長寿の観音様として親しまれています。バス停から808段の長い石段を登り、境内にたどり着くと、杉木立に覆われた山肌に沿うように、本堂や三仏堂、護法権現社 拝殿、護摩堂、三重塔、鐘楼などが静かに立ち並んでいます。それら諸堂が連なる美しい景観を眺めていると、いつしか心が穏やかになり、洗われていくよう。
最奥にある太郎坊権現社からの眺望は、境内随一の素晴らしさ。木々に遮られることのない雄大な琵琶湖が目の前に広がり、心が安らぎます。特に夕景時は、息を飲むほどの美しさに魅了されるでしょう。
こちらのお寺については、随筆家・白洲正子氏の作品『近江山河抄』「沖つ島山」の冒頭に「近江の中でどこが一番美しいかと聞かれたら、私は長命寺のあたりと答えるであろう。」と記されています。今回実際に訪れてみて、その理由がとてもよく分かりました。
長命寺
住所:滋賀県近江八幡市長命寺町157
TEL:0748-33-0031
拝観時間:8:00~17:00
定休日:無休
交通:JR琵琶湖線近江八幡駅から長命寺行き、または国民休暇村行きバスで約25分、長命寺バス停下車、徒歩30分