そうわかっていても、どうしても「ちょっと危ない色男」「自分の世界観を持っている雰囲気のある男」に惹かれてしまう。という女性は、決して少なくありません。
「好き」「嫌い」は、簡単に変えられるものではありませんよね。
かくいう筆者も、以前、「ダメ男」と結婚し苦労して懲りました。しかし、結局は、ダメ男と紙一重の「マイペース男」に魅力を感じてしまうので、こればっかりは変えようがありません(苦笑)。そういう男のほうが、色気があったり、目がキラキラしたりしているのだから困ったものです。
そんな女性のための、心構えを、筆者の反省も含めてお伝えします。
心構え(1) 内緒の貯金を持っておく
秘密の預金を作ることと、彼を欺くこととは、違います。罪悪感を持たずに自分の身をしっかり守りましょう
それでもいっしょに生きていきたいのなら「大黒柱になる覚悟」を持って。貯金をコツコツと貯めておきましょう。これは彼のためのものではありません。自分のため、もしも子どもができてしまった場合の未来のためのものです。
そして、彼には決して金額を明かさないことです。どんなにしっかりしたマイペース男であろうと、懐の深い彼女がお金を持っていると知れば、甘えが出てくるもの。
ダメ夫と結婚していたとき、私は300万円の貯金を持っていました。そのお金を増やしてくれるというので、通帳と印鑑を預けたのです。それを知らない間に引き出され、全額使われてしまいました。
ダメ男の金銭感覚あるある。「あればあるだけ使う」。
つまり「ある」ことを絶対に隠しておくべきなのです。そのうえで別に通帳を作っておいて、彼にはそちらを見せます。経済的基盤さえしっかりしていれば、世間の目がどうあれ、女が男を養ったっていいじゃないですか。元AKBの川崎希さんなんて、潔くてかっこいい!と筆者は思います。
心構え(2) 誠実な男友達を作っておく
視野が狭くならないよう、愛しい彼以外の男性と積極的に交流しましょう
ダメ男とずっと一緒にいると、ダメ男の言い分が正しく、自分が間違っているような気がしてくることがあります。
そういうときに、誠実でしっかりした「世間のジョーシキ」を確認できる友達がいることは重要です。
筆者には精神科医の男友達や、某就職情報誌時代の上司など、しっかりした誠実な男性が周囲にいます。相談には親身に乗ってくれ、だからといって、決してそのスキを狙って口説いてくることはない、いい人たちです。彼らのおかげで、「やっぱり(前夫とは)離婚すべきだ」という客観的な視点を持つことができました。
自分に気がありそうな男に相談にするのは避けましょう。こちらまでダメ女になってしまいます。
心構え(3) 「ひとりでも叶えられる未来」を描いておく
彼との結婚、彼と一緒に店を持つ……など、二人の未来を大前提にするのではなく、まずしっかり自分の未来を見て。もちろん彼のサポートもしますが、それをメインにしてしまうと共倒れになる危険性も
いずれにせよ、信頼と絆ができるまでは、「一人でも見られる夢」を見て、まずは自分の基盤を築きます。
相手が運命の絆のある人なら、その夢のどこかが彼の夢と重複していて、ちゃんと二人で協力できるようになっているはずです。
また、一つだけNGをお伝えするなら、「彼がこうなったには理由があるはずだ」「育ってきた環境がかわいそう」……だから「心の闇を救ってあげたい」という自負。
人の心は簡単に救えるものではありません。
共依存関係になると、自分まで沼にはまってしまうかもしれません。どれほどがんばっても救えない闇を持っている男はいます。それよりも、「私がいないとダメなのね」と考えてしまう自分の承認欲求の強さの原因と、向き合うことが大切です。
「借金」「浮気」「DV」は完治しない病のようなもの。
「変わってくれること」を期待するのはやめましょう。「変わってくれること」を前提として、二人の未来を思い描いて期待すると、尽くしても尽くしても、注いだ愛情や労力が消えていくことに、いつか疲弊することになりかねません。
ダメ男や、マイペース男とつきあうなら、普通の女性以上に、備えや蓄え、心のゆとりなどを用意して、決して視野の狭い暮らしにならないように。
子どもができてから苦労するのは女のほうです。子どもをかわいそうな目に遭わせないためにも、女性がしっかりしておく必要があります。ダメ男とわかっているなら、早急な同棲や結婚は避けて、まずは恋人として距離を保ちながら様子を見て、しっかり吟味することです。
どんな自分でありたいか。どんな未来を引き寄せたいのか。
客観的な目を養いつつ、「いざというときには、きっぱりと引く」という「覚悟」を持ちつつ、経済力を身につけて、自己責任で向き合っていきましょう。