小学生になると広がる行動範囲、帰宅後遊ぶ約束も成長のひとつ
小学校生になると、放課後友達と遊ぶ約束をしてくるようになります。ですが友達が約束を守らず、我が子がしょんぼりしている姿を親は見る事はないでしょうか……
ですが、遊ぶ約束をした友達が約束を破り、我が子がしょんぼりしている、そのような事態が起こり得る事もあるでしょう。
例えば、
・友達が家に遊びに来ると約束したのに、いつまで経ってもこない。
・友達の家に遊びに行くと約束したのに、行くと「遊べない」と言われる。
・公園で待ち合わせをしたのに、行くと他のお友達と先に場所を移動していた等々。
取り残されり、待ちぼうけを食らったりで、しょんぼりしている我が子を見ると、親としては心穏やかでいられないこともあるでしょう。可愛そうに思ったり、相手の子供に苛立ちを感じたり……。特に相手から「ごめんね」の一言もない場合は悲しいですね。
子育て熱心な親の子供ほど、心傷つく可能性も大きい
友達が遊ぶ約束を破った時の受け取り方は、確かに子供によってさまざまでしょう。ですが親が子育てに熱心で、「約束は守るもの」と日頃から教えられていたりする子ほど、心傷つく可能性が大きいかもしれません。また親としても、約束は守らなければならない事を教えている訳ですから、相手の子供や親に対しても葛藤が生じると思います。
このような時、我が子にどうように対応すればよいのでしょうか、親自身の葛藤を失くす考え方を含めて説明します。
先ずは我が子の心のフォローをする
「ママもね、小学校の頃、こういうことがあってさみしかったのよ」「ガッカリしたり、悲しかったり、またそのお友達に怒ったりしたわ」と、親もそのような経験があった事や、同じような感情を抱いた事を伝える事で、子供の心は落ち着くものです。先ずは子供の気持ちに寄り添ってあげましょう。
友達の事も考え、問題を解決させる方法に気づかせる
次に「お友達、どうして来なかったんだろうね、何か急な用事があったのかしら?」と、相手の事も考えるように言葉掛けしてみます。そして子供と一緒にどうすればよいか考えていると「明日、学校で友達に聞いてみる」と、子供自ら次の行動を導き出すでしょう。そこで、子ども同士話しあい、お互い納得すれば、それでこの問題の親の役割は充分です。
ほとんどは年齢が上がれば、自然解決する
子供はさまざまな体験を通し成長します。大きな心と少し長い目で親は子供の成長を温かく見守ってあげたいですね
ただ、何回まで我慢できるか、どこまでが我慢の限界か、そのレベルは、子供が決める事です。子供自身に考えさせ、判断させましょう。
やってはいけないNG行動
このような時、やってはいけない事は、その友達に「どうしてして来なかったの?」「待ち合わせしたのに、何故待っててくれなかったの?」と感情的になって問い詰める事です。我が子が学びの機会を失くすと同時に、友達を失くす事になりかねません。まして相手の子供の親に言う、担任に相談するなどは、止めましょう。子供を孤立に向かわせ、親子の信頼関係にもヒビが入るでしょう。
ただあまりにも頻繁に繰り返され、子供がその友達の事を常に気にしていたり、怯えている様子が見えたりすれば、もしかするといじめの兆候かもしれません。その場合はしっかりSOSサインをキャッチし、適切に対処してください。
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■いじめから我が子を守る!SOSサインやステップ対応法子供は体験を積んで成長する
子供は、さまざまな体験を積んで成長していくものです。「約束は守りなさい」と言葉で教えるより、ずっと効果のある体験をしているのです。「信用を無くす」という事を実感として学び、「約束を守る」大切さを感じていくでしょう。子供が友達に約束を破られ、しょんぼりしていると親としては辛いですが、これから社会に出れば、多種多様な人と出会い、理不尽な出来事にも遭遇します。
子供の大切な学習の機会と捉え、大きな心と少し長い目で、子供の成長を温かく見守ってあげたいですね。