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配当利回り3.6%!出遅れ割安2万円銘柄!

みずほフィナンシャルグループは日本最古の銀行、第一国立銀行の流れを汲む総資産で2位のメガバンクです。収益性は財閥系のメガバンクに劣りますが、豊富なグループ力を活かし効率化を図ろうとしています。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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2万円で購入可能!配当利回り3.6%、出遅れメガバンク!みずほフィナンシャルグループ(8411)

出遅れメガバンク!グループ力を活かし、効率化なるか!?

出遅れメガバンク!グループ力を活かし、効率化なるか!?

みずほフィナンシャルグループ(8411)は3メガバンクの一角で総資産規模で2位の銀行となります。みずほの母体は1873年に渋沢栄一が日本で最初の銀行として設立した第一国立銀行や、日本勧業銀行(第一勧銀の前身で近代日本の農業・工業の改良発展という使命を担った国家的公共的使命を担う特殊銀行)、日本興業銀行(日本の産業を育成するという使命を担い)、1880年に設立された安田銀行(のちの富士銀行)です。その後日銀が1882年に設立され、民間銀行や類似銀行が出来ましたが、みずほは最も古い歴史を持つ銀行です。

そのため政府色の強さが度々指摘されていますが、政府主導で出来た銀行だからこそ、大企業の顧客基盤が大きく、よく言えば他の銀行の手本となる、悪く言えば保守的な、そういう経営がなされる土壌があったとも推測されます。個人口座は約2400万、約80万の法人取引、上場企業約3,500社のうち約7割と取引のある圧倒的。メガバンクで唯一すべての都道府県に約800の店舗網を展開、コンビニを含む約5万カ所の店舗外ATMを設置しています。顧客数、取引先数は幅広く持っています。 

その幅広いグループ力を活用して効率化なるか!?

ただ、そのような流れがあるため、他のメガバンク(三菱東京UFJと三井住友=財閥系)に比べて利益率は低く、これが両行に比較して同社の株価が割安な理由となっています。しかし、政府主導の銀行である当局との繋がりなどから、持ち株会社化、カンパニー制の導入などのガリバー的な仕組みいち早く導入してきています。

持ち株会社化では効率の改善は図れませんでした。古い経営体質、縦割りで風通しの悪いガバナンスの低さがこれを阻んでいた様子です。しかし、2011年のシステムダウンに伴う人事刷新によって、流れが変わったと思います。カンパニー制の導入、豊富な取引先、グループ会社を総合的に活かす「Oneみずほ」戦略を打ち出し、効率化を図ろうとしているところです。

カンパニー制の導入は、例えば銀行の顧客に対して信託や証券のサービスを紹介したり提供したりをスムーズにする効果が得られ、ビジネスチャンスを増やすことになります。すなわち手数料収入の拡大につながります。これは昨今の金融業界が悩む、低金利環境での事業成長において重要なポイントであることに違いありません。銀行はマイナス金利政策を受け、国債利回りに加えて融資の指標となる銀行間取引金も過去最低水準となるなど、収益性の低下に頭を抱えているからです。手数料収入の割合が大きいとそれだけ金利リスクを回避することができ収益の安定化を図る効果があります。

このように、現時点では利益率が低いものの、経営効率を向上させる余地があり、その体制が強化されていることで、その幅広いグループ力を活用して効率化がなるか長期的に期待できると思います。さらに、日本は日銀がイールドカーブコントロールをしているので長期金利はなかなか立ち上がりませんが、世界的に長期金利が底をうち、金利は上昇期調にあります。これは長期的に、銀行の評価がガラッと変わってくる可能性があることを意味すると思います。もしも景気回復、そしてインフレが意識されるようになれば、銀行の収益環境は大幅に改善することになるからです。その期待感が出てくれば株価はすぐに反応するのではないでしょうか。

前述のように株価は他の2メガバンクと比べると、割安です。それだけに上手くいけば、今後の上昇余地も大きいと思いますが、どうでしょうか?

参考:日本株通信

※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。
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