「先取り貯蓄」の金額を増やすためにお金の流れを把握する

ここまで、「先取り貯蓄」「強制貯蓄」の仕組みをご紹介しましたが、その金額が少ないようでは、お金が貯まるスピードは遅いままです。少しでも多く貯蓄に回せる金額を増やしたいところです。

しかしながら、多くの方は収入経路が一つ、つまり労働収入のみなので、労働収入を増やすことは昇格や昇給しない限り、残業するしか手はないと思います。そこで、まずは支出を削減することに努めましょう。

まずは何にいくら使っているかを把握しましょう

まずは何にいくら使っているかを把握しましょう



支出を削減するには、どの費目にいくらの金額を1か月で使っているかを認識することが大事です。

ここで重要なのは、「ざっくり」です。細かく家計簿をつける必要はなく、大まかに知れれば良いのです。食費に4万円、光熱費に1万円という具合です。

方法は、費目別に封筒かファイルなどを用意し、レシートをそこに放り込んでおき、1か月経ったところで金額を計算します。そしてその金額を封筒かファイルに貼って完了です。計算の結果、食費が3万8680円であれば、ざっくりと4万円と覚えておけば良いのです。

小さな無駄遣い「ラテマネー」を減らす

セミナーやマネー相談に来られるお客様の中にも多いのが、意識しないで使っているお金「ラテマネー」への支出。

ラテマネーとは、アメリカの大人気ファイナンシャルアドバイザーであるデヴィッド・バック氏が定義した言葉ですが、「ラテマネー」とは、1回の金額は少ないものに、何気なく使っているお金のことです。

筆者の以前の職場の同僚の話をすると、勤務先のビルにスターバックスが入っていたのですが、その同僚は朝出社前にトール・ラテを買い、ランチ後にもトール・ラテ、残業中の気分転換にトール・ドリップコーヒーを毎日買っていました。当時の金額は覚えていませんので、2017年2月現在の価格で計算するとトール・ラテが370円×2、トール・ドリップコーヒーが320円なので、1060円です。

1か月の営業日が20営業日とすると、ラテマネーは2万1200円になります。1年では25万4400円です。海外旅行にいけそうな金額ですね。

他にも、家までの帰り道にコンビニがあったら危険です。必要のないものを、これまた意識せずに電子マネーで買っていることもあります。また、飲み会が週に2、3回ある方も要注意です。お金が手元になく、コンビニのATMでお金をおろすこともあるでしょう。この時のATM手数料は、1回は108円と少額でも積み重なると馬鹿になりません。

「必要かどうか」を基準に選ぶ

昔と比べ、ネットショップで何でも揃う時代になっています。筆者もよくAmazonを利用しますが、ネットショップを利用する際は注意が必要です。なぜならば、ある商品を購入すると、「こちらの商品を購入した方はこの商品も購入しています」のように、購入しなければ損するように迫られるからです。

ここで、まんまと商品を購入してしまってはネットショップ側の思うツボです。本当に必要なものであれば問題ありません。

重要なのは「欲しい」ではなく、「必要」かどうかです。それがないと生きていけないモノなのか、なくても別で代替できるモノなのか。モノを買うときに必要かどうかという判断基準を持っていると、無駄な出費や衝動買いを抑えることができます。

今からでも始められる「チリツモ貯金」

最後に、目に見えてすぐにでも始められる「チリツモ貯金」をご紹介します。小さくコツコツは地味ですが大きな力を発揮してくれます。

●ひと味違った「500円玉貯金」
500円玉貯金は聞いたことがあるという方が多いでしょう。でも筆者が提案するのはひと味違う「500円玉貯金」です。
方法は、1日の終わりに財布の中に500円玉が入っていたら必ず貯金箱に入れる、です。このように強制ルールを作ることがポイントで確実にお金が貯まっていきます。500円玉が難しかったら50円や100円でも良いでしょう。

●「お釣り貯金」
1000円を出して777円の商品を購入した場合、お釣りは223円です。その223円を封筒などに入れておき、帰宅したら貯金箱へ入れる方法が「お釣り貯金」です。1日の終わりに財布または小銭入れに残っている小銭を全て貯金箱へ入れる方法も良いでしょう。どちらも無理のない範囲で確実にお金が貯まっていきます。

●「カレンダーの数字貯金」
例えば、1月1日の場合は11円。1月31日の場合は131円のように、月と日を組み合わせた金額を貯金する方法が「カレンダーの数字貯金」です。この方法で貯めた場合、1月は2786円貯まります。1年間続けると、18万758円貯まります。

大事なのは、お金のことを真剣に考えてみることです。
この記事を読んで終わりにしないでください。行動しか人生は変わりません。ぜひ、一歩を進んでくださいね。
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