2016年末の調整が良い調整となった日本株市場
2016年最終週の東京市場は、外国人投資家の不在によって一段と商いが細くなりました。トランプ勝利以降、全て2兆円以上だった東証一部の売買代金は、16年最終週は一日を除き全て1兆円台に留まりました。唯一、売買代金が増えた日が12月29日(木)で、この日の日経平均は▼257円安と、同じく唯一大きく動きました。静かに終了し、持ち株にも大きな変動は見られませんでした。主役の投資家不在となっては想定通りで、出来高を増やした日に下がったのはやや気になるところですが、さほど悪くもありません。テクニカルには、長期のサメーションインデックスが示すように強い上昇トレンドにあり、一方、短期にはマクレランオシレーター、騰落レシオともかなり冷めてきています。つまり良い調整位置となってきたように見えます。
セクター別には銀行セクターにまだ割安感が
2017年の年初に狙いたい割安セクターはこれ!
東証リート指数は年間+6.2%と堅調でした。またマザーズ指数が+6.3%、東証二部が+10.6%など小型株指数の方が2016年はやや優勢となった模様です。リートや小型株は、やや調整の入った最後の2週で大きく主要指数をアウトパフォームしました。
業種別では、任天堂という特殊銘柄に左右される「その他製品」を除くと、「石油石炭製品セクター」「機械セクター」「卸売業(商社)セクター」が年間のトップ3業種でした。「医薬品セクター」は年間で▼10%下がり、終盤に最も強かった「銀行セクター」も▼8.3%安とワーストに近く、もしもこのあと、日本株に強気の基調が続くとするなら、まだまだ割安とも言えます。
ちなみに、もう少し短期的な視点から調整してきた業種を見ても「銀行セクター」が2016年の最終10営業日で▼3%以上もTOPIXをアンダーパフォームし、一時の加熱感が冷まされてきた印象です。
参考:日本株通信
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