イベントに振り回された2016年
2016年4月に1,230.82ポイントまで上昇した東証マザーズ指数。株価はその後下落を続け、米国の大統領選挙のあった11月に798.86ポイントの安値をつけました。株価はその後、日経平均株価に比べると出遅れ感はありますが、少しずつ上昇に転じています。東証マザーズ指数の日足チャートを見てみましょう。
成長性の高い新興企業を上場対象としたマザーズ市場も、2016年は英国のブレグジットショックや米国の大統領選挙に振り回された一年となりました。丸印をつけました。
2017年はどう動くのでしょうか?
これからどう動く?
以前、東証マザーズ指数がどこまで上昇する可能性があるのかを考えてみました。その時に3つの数字があり、ほぼその内の一つに近い水準で株価は天井を迎えました。参考記事:「マザーズ指数の上昇をフィボナッチ数列で予測する」
では、トレンドラインを株価チャートに引いてみましょう。
株価は現在、上に引いた上値抵抗線を上に抜けて、下値支持線に変化しました。新たなトレンドに入った可能性が考えられます。
短期的には株価は下落していますが、今後下値支持線を下に抜けることなく調整を済ませられれば、株価は再び1,100ポイントあたりまで上昇する可能性があります。反対に、下値支持線を抜ければ、再度、底打ちのために下落する可能性が出てきます。
マーケットはトランプ次期大統領の記者会見を受けて、流れが変わるのか瀬戸際かもしれません。日経平均株価は輸出関連企業も多く、為替相場の影響を受けがちですが、マザーズ市場は新興企業を対象としているため、為替相場の影響を比較的受けにくいと考えられます。もちろん、圧倒的な地合いには逆らうことはできませんが……。
トレンドラインに対して株価がどう動くのか、注目しておきましょう!
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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