2016年の夫婦関係を象徴する「今年の漢字」は?
毎年恒例の「今年の漢字」が12月12日に発表されました。「今年の漢字」は京都に本部がある日本漢字能力検定協会が、1年の世相を表すひと文字を一般から募集し、最も多かった字が選ばれることになっており、今年は「金」でした。これにちなんで、私も「夫婦関係」から見た「今年の漢字」を選んでみたいと思います。2016年の「夫婦の漢字」はずばり「倫」です。
2016年の夫婦を表す漢字は「倫」
今年の夫婦関係の話題では、まさにこの「人の守るべき筋道から外れた」「不倫」の報道が目白押しでした。
主なものだけを上げても、
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◆1月
・ベッキー&「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音
◆2月
・宮崎謙介元議員&女性タレント
・落語家の桂文枝&紫艶
◆3月
・「米米CLUB」のボーカル・石井竜也&ファンの女性
・乙武洋匡氏&(過去も含めて)5人の女性
・とにかく明るい安村&一般女性
◆6月
・元「ファンキー・モンキー・ベイビーズ」のファンキー加藤&「アンタッチャブル」の柴田英嗣の元妻
・落語家の三遊亭円楽&一般女性
◆8月
・小倉優子の夫&馬越幸子
◆9月
・中村橋之助&有名芸姑 市さよ
・漫画家の浦沢直樹&週刊文春編集者の女性
◆10月
・テレ朝矢島悠子アナ&制作会社社長
◆12月
・テレビ朝日・田中萌アナウンサー&加藤泰平アナウンサー
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と、特に上半期を中心に「文春砲」がさく裂。「ゲス不倫」という言葉も「2016ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10入りをするほど、すっかり定着しました。
まさに2016年は有名人の「不倫騒動」に揺れた一年でした。
不倫とは対極の「夫婦愛」で注目されたカップル
一方で、ある夫婦の「倫=人の守るべき筋道」である、夫婦愛・家族愛が、大変注目を集めた年でもありました。6月9日の会見で、妻小林麻央さんが乳がんと闘っていることを明かした市川海老蔵さん。海老蔵さんの会見やご夫婦それぞれのブログを通じて伝わってくるさまざまな言葉から見える家族への思い、パートナーへの愛情と思いやりが話題になったことも、ご記憶に新しいところでしょう。
お二人は2016年の「いい夫婦の日」公式サイトが発表した、「皆さんの理想のカップル」で堂々の1位を獲得しています。これは一般投票から選ばれるもので、2位のDAIGO/北川景子夫妻に3倍近い差をつけての第1位でした。
しかし、この海老蔵さんももちろん、非の打ちどころのない聖人君子ではありません。
2010年に起きた、飲酒の席でのトラブルから暴行を受けることになった殴打事件に関連しては、彼自身の傍若無人な言動や、派手な夜遊びぶりなどが大きく報じられ、当時まだ結婚4ヵ月ほどだった妻の麻央さんも、「夫婦ともに反省し」と謝罪したこともありました。
そのような夫婦の試練を乗り越えてきたからこそ、お二人の相手を思い、支える姿に多くの人が共感をするのではないでしょうか。
今年を代表する大ヒットドラマ『逃げ恥』に「夫婦関係」の真理が
「倫」という文字から見えてきたのは、一筋縄ではいかない複雑な「夫婦」というつながり。血縁のように選ぶこともできず、断ち切ることも簡単にはいかない根源的な関係と比べ、「夫婦」はあくまでも、自分の意思でパートナーを選び、当人同士の「約束」とそれを大切にしようという「意志」でつながっているだけという、ある意味「簡単に壊れてしまう」関係だといえるでしょう。
だからこそ、夫婦関係は100組あれば100通りの形があり、またよい関係を保つにはお互いの努力が必要なのです。
今話題のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で主人公みくりの母が言った
「運命の相手ってよく言うけど、私そんなのいないと思うのよ。運命の相手にするの。意思がなきゃ続かないのは、仕事も家庭も同じじゃないかな?」
というセリフは、まさに私が常々発信している「夫婦円満のための努力」を指していると共感した、2016年の締めくくりでした。
意志を持ちましょう。結婚生活を惰性で流さぬ意志。「倫」という字を額に書いて。
ちなみに『逃げ恥』で毎週、曜日を決めてハグしているシーンもあっぱれと思いました。スキンシップがどんどん少なくなる結婚生活。ルールを決めてでも触れ合っておくのはセックスレス予防にもなります。
皆様どうぞよいお年を! そして、2017年も皆さんの「夫婦関係」と「性生活」がもっと素敵になりますよう、応援したいと思います。