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年齢なんか関係ない! 堂々再婚にチャレンジあるのみ

結婚に失敗したからといって落ち込んでばかりではいけません。自信がなくなって自分を閉ざすより、新しい結婚をめざすのが女度UPの方法です。堂々再婚めざすべし。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

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「堂々再婚」~白馬の王子様は2度3度やってくる~

“新しい結婚”をして人生後半大逆転

日本では毎年20万組を超えるカップルが離婚しています。その方たちが一生、「一人で生きてゆく寂しさ」「子育てを一人で担うプレッシャー」「経済的不安」などを抱えながら過ごすのは寂しいことだと思っています。

だからこそ私は以前から、一度離婚しても「まだいける!」と前向きに捉えてほしいと感じていました。離婚したからこそわかる痛みがある。男女間の気持ちのズレを理解しようとする新しい力がついているのですから。

前の結婚ではモンスターワイフだった、モンスター夫だったという反省を元に次のお相手を大切にすればよい。まっさらな気持ちで“新しい相手”と“新しい結婚”をする。つまり再婚です。

そこで、再婚して幸せになる心構えと、自分改善策を書いた本を出しました。『堂々再婚』というタイトルです。

今回の記事では「堂々再婚」という観点から、現代日本の再婚事情について考えてみましょう。


「国民の決断」にもあがった「堂々再婚」という言葉

人が生まれてから死ぬまで、幾度となく迫られる”決断”を後押しするために毎年、AllAboutが実施している「国民の決断」という取り組みがあります。

2016年の「国民の決断」では8位に「離婚より卒婚する決断」がランクインされました。

厚生労働省の人口動態統計によると同居35年以上の離婚件数が増えており、まさに熟年離婚増加の現象を示しています。しかし熟年になってから離婚するのはリスキーと捉える人も多いことでしょう。そこで、籍は抜かずに別居、あるいは同居していても家事や生活費は別というのが「卒婚」です。これを夫と友達になり、気持ちが安定して幸せだととらえられるかは人それぞれです。卒婚してスッキリするのかはしてみないとわかりません。

なお、入籍したままの別居だと次の恋をしようにも不倫になるので、再婚希望の気持ちがあるかたには不利です。

2013年の国民の決断では「堂々再婚」が7位にランクインしています。この時、私も審査員を務めていました。


再婚者数は増加中というデータ

国立社会保障・人口問題研究所の2014年調査で、日本の再婚者数を見てみましょう。

【1年間に再婚した人】
夫:12万4368人
妻:10万6585人

日本全体の婚姻数は減っていますが再婚者数は1980年調査に比べ男女とも4万人増えています。2013年に「堂々と再婚する人が増えるだろう」と述べた予測は的中していることがわかります。

皆さんの中学高校時代の友人、いつのまにか奥さんが変わっていた、旦那さんが変わっていたということはありませんか。年賀状の住所や名前などで気づくことも増えています


「男としての俺、女としての私」はいったい何歳まで?

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再婚に「限界年齢」はありません

再婚といっても、相手は何歳までに見つければよいのでしょうか。
まだ36歳だから再婚は可能かも」
もう64歳だから再婚より卒婚を選ぶ」
など、自分で勝手に決めてはいけません。年齢はもはやストッパーにすべきではありません。

離婚→再婚 or 籍を抜かずに卒婚

この流れは世代によって選択が変わってきます。何歳から熟年? 何歳からおばさん? 何歳からシニア? 何歳で女は終わる? と概念的にとらえると、時代はボーダレスになっていると考えられます。

何歳からおばさんなど誰も決めることができません。

美容業界、医療分野ではアンチエイジングというワードが一般的になりました。実際、ステキに年を重ねているかたがどんどん増えています。

昭和初期の50代と現代の50代を比べれば、外見は現代のほうが若いはずです。イマドキは男女とも健康やダイエットに関心が高く、アクティブでおしゃれになっています。しかも平均寿命はどんどん伸び、40・50代で離婚したとすると、あと30~50年は人生が続きます。

私が通うスポーツジムでも、60~80代の方々が華麗にエアロビクスやダンスを踊っています。ヨガのクラスでは、180度ベッタリ開脚ができる70代女性を何人も見かけました。

となると“「男としての俺」「女としての私」は永遠だ”と捉えるのがベスト。

男女間の性の問題を多数引き受けている私には、80歳になっても妻の身体を撫でてあげたいという男性は現役感満載だと思います。男性週刊誌では「死ぬまでSEX」特集が好評です。女性誌も負けじとセックスレス改善特集を組みます。これらのメディアで何度も述べていますが、私の意見は、「セックスしなきゃだめ」と言うのではなく、「お互い異性として認めてふるまうことが男性と女性の現役でいられる要素だ」ということです。

巷ではよく「大人の○○」という言葉が使われています。「余裕ができて、成熟した大人の時期」をひとりぼっちで過ごすよりどんどん次の恋をして再婚でも再再婚でもすればもっと毎日に彩りが出て、楽しめるのではないかと思うわけです。まさに大人の恋。大人の毎日。

次の恋、再婚、再再婚は年令に関係なくチャレンジあるのみ。


頑張っても認めてもらえぬなら再婚を視野に入れる

私が主催する夫婦仲相談所は、夫婦関係の不満を丁寧に聞き、夫婦仲改善のためのヒントを伝え、ラブラブ夫婦になれるよう応援する相談所です。離婚をすすめるコンセプトではありません。ちょっとした喧嘩から、泥沼のSEX問題、不倫問題まで幅広い相談を受けています。

なかには夫から仮面夫婦宣言をされ、生活費だけ渡すから自由にさせてくれと言われている妻のかたもいます。夫から「もう愛してなどいない。むしろ視界から消えてくれ」「外の男とやってこい」と言われる、あるいは完全無視される、DVを受けるというケースもあります。

それでも離婚すると経済的にむずかしいから夫といっしょにいると言う人が多数です。子供のために「自分はどれだけ馬鹿にされても離婚はしない」と頑なに言う人もいます。結婚の凄みを何度も見せられました。

毎月発行しているメールマガジン「となりの寝室事情」で取り上げた事例があります。そのかたは夫の初回浮気で仮面夫婦を選択しました。

姑さんからも「離婚せず、仮面夫婦をしてくれ」と頼まれたからです。夫は3年間、妻も子供もずっと無視です。そして二度目の浮気で不倫相手との性交中の写真を見つけました。それ以来、気持ち悪い夫になっています。視界に入るだけでゾットする。「家事も子育てもせず、家ではえらそうにしている気持ち悪い夫」だと。

このかたは夫婦仲の修復は考えていません。「懲らしめたいけれど面倒だ」と言います。しかし不眠、食欲減退で健康面でもダメージを受けています。子供の笑顔も少なくなっています。

このかたのように投げやりになる前に、「修復できないなら、けじめをつけて再婚を考えたほうがいいのでは」とアドバイスするときもあります。

実は、一般的な相談内容にたびたび出てくるワードがあります。

「私は家政婦扱いです」
「夫は単なる給料運び屋です」

今回の相談者の方もその2ワードを使われました。その2ワードが5年以上ずっと出てくる結婚生活なら、「人生やり直したほうがお互い幸せではないか、再婚を考えてはどうか」と伝えています。


セックス意識は捨ててはいけない

改めて言いますが「堂々再婚」したっていい。

一回ポッキリの結婚で100%うまくゆくことなど少ないのです。おじいちゃんおばあちゃんになってもラブラブカップルも、苦難はあったはずです。ピンチの時に二人でたゆまぬ努力をしたカップルです。私のテーマ、夫婦間セックスも、互いの気持ちと性欲を尊重してわかりあってきたカップルです。相手のことを考える……つまり性も含めて大切にしなければいけません。

「男として女としてお相手を認める。異性として扱うことをキープ!」

これは堂々再婚にも大切な要素です。性の不一致で離婚した方はとくに、セックス意識を確認しながら堂々再婚しなければ、セックスレス or セックスフルで悩むことになります。70代以降のシニア期を一緒に過ごすパートナーだからこそセックスについて話し合える相手を見つけてください。

その域に到達するにはどうすればよいかを、今後もさぐっていきたいと思っています。

[関連リンク
『堂々再婚』(WAVE出版)
「となりの寝室事情」
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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