ボーナス支給額は4年連続プラス
12月も中旬となり大多数の企業のボーナスが出揃ったようです。支給額は4年連続増加となっていますが、伸び率は2015年と比較して鈍化しているようです。経団連調べでは、大企業の平均額は約92万7800円、国家公務員(一般行政職)は約70万4800円だそうです。4連連続支給額増となりましたが、企業は私たちの基本給を増やすよりもボーナスで応じようというスタンスに大きく舵を切っていることを忘れてはなりません。年2回のボーナスで気分(懐)が温まっているところに水を差すようですが、将来的に業績が悪化すればボーナスは大幅に減少される可能性があるのです。
日本経済のためには活発に消費をするのが良いかもしれませんが、将来を見据えるなら良い時こそ「勝って兜の緒を締めよ」の精神で、貯蓄を行う、住宅ローンの繰上返済で財務内容の強化、自分に投資する等々、先を見据えた使い方を考えることを忘れないようにしましょう。
その中でも貯蓄も大事です。ボーナス時期はキャンペーン(特別金利)が行われる時期。キャンペーンを上手に活用するために、各銀行がどんなキャンペーンを行っているのか見ていくことにしましょう。
1年物で0.18%が最高水準?
それでは代表的な銀行のキャンペーン(特別金利)を見て行きましょう!ソニー銀行の今冬の特別金利は6カ月物、1年物、2年物の金利を年0.18%にしました。2017年2月28日までの適用です。ソニー銀行は今夏のキャンペン期間中に金利を引き上げたため、今冬は少し期待したのですが、残念ながら高金利とは行かなかったようです。
楽天銀行は1年物の金利を年0.12%にしていますが、その適用は12月29日までとなっています。
その他、住信SBIネット銀行は、いつもキャンペーンの開始が遅いためこれからキ始めると考えられますが、ジャパンネット銀行、セブン銀行、イオン銀行、オリックス銀行、じぶん銀行は、この時期にキャンペーン(定期預金だけを対象とした)を行っていないことを考えると、キャンペーンそのものを行わないスタンスに変わったのかもしれません(一部、そもそもキャンペーンを行わない銀行あり)。
条件付きで高金利も!
そもそもキャンペーン(特別金利)を行わない銀行も出ていることから、キャンペーンそのものが役目を終えたのかもしれません。あるいはマイナス金利政策の導入により、高金利を出せなくなったためキャンペーンを控えているのかもしれません。後者と思いたいところですが、その答えがわかるのは当分先でしょう。ただし、中には条件付きで高金利を提供している銀行があります。大和ネクスト銀行は、「ダイワ・コンサルティング」コースを新たに開設した人は、特別金利として6ヶ月または1年物の金利年0.30%にしています。0.30%は魅力ですが、預入金額が500万円または1000万円なのでかなりの金融資産を保有していなければ利用することができない高根の花と言わざるを得ません。また、付帯条件に魅力を感じるのかという問題もあるでしょう。
これから冬本番にもかかわらず、今冬のボーナスキャンペーンは金利や取扱銀行の数を見る限り、既に山を越えてしまって終盤戦を迎えた雰囲気です。
定期預金で高金利を求めるなら、地方銀行のインターネット支店を中心に預入先を考えることが当面続くと思われてなりません。