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毎日残す水出し茶は4日飲むペットボトルに勝る

「水出し茶を毎日作って半分残しても、4日かけて飲む2リットルペットボトルより得」と言われてどう思いますか? そんなわけない!と思った人はマネーハックにおつきあいください。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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毎日水出し茶を作って半分捨ててもそれはお得?

私は毎日1リットルの水出し茶を作っています。この季節ですから全部飲み終えるとは限らず、半分くらい残すこともあります。しかし気にせず捨てては毎日新しく作ります。

一見するともったいないことをしているように思えます。飲みきるまでずっと保存しておける1.5リットルや2リットルのペットボトルのほうがいいような気がします。しかし実は「毎日半分捨てる水出し茶」のほうがお得です。

今回は「水出し茶」でマネーハックしてみたいと思います。

ペットボトルの値段とティーパックの値段を冷静に考える

ペットボトルはとても割高な飲み方です。500mlの飲み物はスーパーで安く買っても90円はします。2リットルタイプのお茶を1ダースでネットで買ったとしても180円くらいはするでしょう。普通にコンビニで買えば500mlなら130~160円、2リットルなら250円以上します。

しかし同じブランドがティーパックを出していたとすればどうでしょうか。例えば伊藤園のジャスミン茶はコンビニにも並ぶメジャーな飲み物ですが、ティーパックも販売されています。1パッケージに30袋入っているのですが400円以下で買えてしまいます。

もしあなたがジャスミン茶が好きなら、ものは試しで買ってみてください。お茶っ葉や紅茶のリーフを置いてある売り場にひっそり売られているはずです。お湯を使ってホットティーを作っても、水出しでアイスティーにしても、ペットボトルとほとんど同じ味がすることに驚くはずです。

そしてその安さにも驚きます。30袋入りが400円ということは1リットルのお茶が13円で飲める、ということです(水出しの場合。お湯出しのときは500mlごとに13円相当)。

どんなに安いネットショップでまとめ買いをしようとも、さすがに13円にはなりません。2リットル入りのペットボトル(180円)を4日かけて飲んだとしても1日あたり45円ですし、コンビニで250円で買ってしまえばもっと割高(1日あたり62円)になってしまいます。

30袋のパックを使い切るころには、最大で1500円も得をしている計算になるほどです。

子どもがいるならなおさら「毎日捨てる」

ところで、この手法は子どもがいるときのお茶代削減にも効果を発揮します。子どもがいると驚くほどにお茶を消費します。乳幼児の場合は衛生状態が少し心配ですから500mlペットボトルを次々消費するしかありませんが、子どもが幼稚園や小学校に入る年齢であればもう水出し茶をボトルに入れておくので大丈夫です(というか通園の際に持参することが多い)。

水出し茶の衛生に少し不安がある場合も、2日以上使わず毎日入れ替えるのなら安心です。朝、あるいは寝る前などにルール化して「水出し用のボトルを洗う」→「次の分を注水して置いておく」と決めておけば、24時間以上使わないですむからです。

毎日捨ててもお得になるわけですから、心配せずどんどん捨てられるわけです。

「もったいない」を上手に選択する

同じことはマイボトルでもいえます。家で作ったお茶はそもそも安いわけですから、仕事帰りに飲みきらないものは給湯室に捨てていけばいいわけです。

これが150円くらいの自販機で買ったペットボトルだともったいなさが残ってしまい、飲み残しを重い荷物にしてしまったりします。「もったいない」がむしろ負担になってしまっているわけです。

「もったいない」は大事な概念です。しかし経済的合理性が伴ってこそです。「合理的もったいない」として「水出し茶×毎日捨てて入れ替える」に切り替えてみてはいかがでしょうか。

そういう発想の積み重ねの先に無理のない節約と資産形成がつながっていくのです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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