幸せなお金持ちになるために最も大切なこと
どうすれば、“一生お金に困らない体質”になれるのか――。そのためにはまず、3つの貧乏大原則「罪悪感」「我慢すること」「争うこと」を持っている自分に気付き、それをどれだけ減らしていけるかにかかっていると、心理カウンセラーの石原加受子さんは強調します。(インタビュー第3回『お金が逃げる!「超貧乏体質」の特徴と行動パターン』から続きます)幸せなお金持ちになるためには
「例えば、100万円を得られる機会があっても、貧乏体質の人は“苦労しないで得られるわけがない”と考え、わざわざ遠回りしようとします。仮に数日で達成してしまうと、“これでお金を貰っていいのか”と罪悪感を抱き、時間をかけてじっくりやったほうが価値があると思ってしまう。けれども、それが数日でできようが、自分に価値があるのだから達成したのだと考え、気持ちよくお金を受け取る。自分を認め、否定しないことが金持ち体質の基本です」
さらに、「幸せなお金持ちになるために最も大切なのは、“自分中心”になること」と説きます。自分中心といっても、いわゆるジコチューとは異なるもの。
「周りの視線や社会の常識、人並みといった“他者の視点”を人生の基準にするのではなく、“自分はどうしたいのか”という感情に素直に従い、自分視点で生きることが、私が提唱している“自分中心”の考え方です」
つまり、自分に「意識を向ける」。それが人生に潤いと幸せをもたらし、さらにはお金持ちになるためのカギになります。
「例えば、嫌なことがあった時には、ただ我慢するのではなく、“私の心を満たすために、どうすればいいか”という視点で考えてみます。それができるようになれば、いつも心地よい状態で物事を楽しめるようになり、やるべきことに集中できて、結果的にお金持ちになっていくのです」
ゼロか100かの思考をやめればお金持ち体質に近づく
間違えてはいけないのは、我慢をしないからといって、すべて断るなどと極端な方法に走らないこと。「例えば上司に嫌な仕事を頼まれたとしても、“その仕事はやりません!”といきなり断るのではなく、“ここまでならできます”と妥協案を提示するなど、自分が怖くないところから“我慢しないこと”を始めてみる。すべてゼロか100で考えないようにしましょう」
“自分中心”になることで、罪悪感を抱いたり、我慢をしたり、人から奪わなくても、お金が稼げるようになっていくと石原さん。そのためには、「自分自身の価値をきちんと形にすること」が大切だといいます。
「特別な能力というよりも、貧乏三原則をなくし、自分が心地よい精神状態でいること。それにより、物事に没頭できる環境を作りあげることが大事ではないでしょうか」
自分自身に意識を向ければ、余計な雑音は聞こえなくなり、雑念もなくなります。お金持ち体質を作り出し、稼げる人になるためには、そうした状況に自分を持っていくことが何より重要。それにより、やりたいこと・やるべきことに集中でき、突き詰めていくことでスキルも磨かれ、お金に結び付いていくのです。
★石原加受子さんのインタビューは以下をチェック
第1回 お金持ち体質と貧乏体質、あなたはどっち?20の質問
第2回 お金持ちになれない「貧乏体質の3大原則」とは?
第3回 お金が逃げる!「超貧乏体質」の特徴と行動パターン
教えてくれたのは……
石原 加受子(いしはら かずこ)さん
心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所「オールイズワン」代表。心理学校メンタルヘルス学会会員、厚生労働省認定「健康生きがいづくり」アドバイザー。独自の心理学で性格や対人関係、親子関係などの改善を目指すセミナー、カウンセリングを28年以上続け、老若男女にアドバイスを行う。『誰にも言えない「さみしさ」がすっきり消える本』『「あの人とうまく話せない」がなくなる本』『「自己肯定感」の高め方 「自分に厳しい人」ほど自分を傷つける』などのベストセラーも
取材・文/西尾英子
【関連記事をチェック】
心理カウンセラー石原加受子さんが教える!年金不安に負けない「心」の作り方