自己評価の低さと否定的思考が「超貧乏体質」を招く!
貧乏体質の三大原則は、「罪悪感」「争うこと」「我慢をすること」――。この3つに加え、さらに輪をかけた貧乏体質の持ち主がいるのだといいます。それが、「超貧乏体質」。いったい何が違うのでしょうか。心理カウンセラーの石原加受子さんにレクチャーしていただきました。(第2回インタビュー『お金持ちになれない「貧乏体質の3大原則」とは?』より続きます)お金が逃げていく超貧乏体質とは
「超貧乏体質に共通しているのは、自己評価が低く、否定的な思考をしがちなこと。罪悪感の強さと自己評価の低さが混ざり合って“私は幸せになってはいけない。どうせ幸せになれない”と考えてしまうのです」
例えば、衝動買いがやめられず、借金を重ねてしまう人もこれに当たります。
「店の人からちやほやされることで、“認められた”“愛された”と錯覚してしまうのです」しかし、寂しさや不安が解消されるのもつかの間。その後は、「私って何て意志が弱いのだろう」と自分の愚かさを責めて自己嫌悪。自己評価はますます下がり、無意識に「私は幸せになる資格がない、お金持ちになる資格がない」と思い込んで自分を愛することができなくなってしまいます。
人から親切にしてもらったとき「ありがとう」よりも「すみません」が先に出る人も、超貧乏体質の要素アリ。
「人から恩を受けたり、お金を借りた時に、それに見合うものを返せる能力がないと自分を低く見積もっているため、つい“すみません”と言ってしまうのです。卑屈な気持ちの表れともいえるでしょう。お金からも、自分からも目を逸らしているからチャンスもめぐってこないのです」
さらに、貸したお金を「返して」と言えない人も危険信号です。お金を請求することは、自分を愛する行為であり、財運指数をアップさせます。お金を貸したらきちんと返してもらうことで、あなたの善意は完了するのです。
マイナス思考に支配されているとこんな弊害が…
いつも不平不満でいっぱい。置かれた状況に文句を言ってばかりで、周りに感謝できない否定的な思考の持ち主。できれば近寄りたくない人物ですが、こういう人は当然お金からも愛されません。その理由を石原さんはこう話します。「マイナス思考に支配されていると、収入が増えません。たとえ良いアイデアが浮かんでも、否定的な思考からあれこれと悩み始め、お金を生むような行動に移せない。いろんな悩みに翻弄され、収入を得るための行動に集中することができないのです」
発する言葉も少しずつ変えていくことが大切。例えば「ここを辞めたらもう自分を雇ってくれるところはない」とか「どうせまたダメだろう」など、自分の価値を下げるような言葉ばかりを発していると、“私は価値のない人間”と自分自身にインプットし続けているようなものです。
物事を頭から否定してばかりいると、視野も狭まり、頭も固くなります。そうした状況では、なかなかアイデアも浮かびません。マイナス思考や否定がすべて悪いわけではありませんが、それをどうプラスに転じるかを考える視点を持つことが大切。やるべき目標に集中することで、お金を稼ぐ力がついていくでしょう。
幸せなお金持ちになるための「5つの魔法の言葉」
貧乏体質・超貧乏体質を脱するためには、自分の心のスイッチを切り替える必要があります。そのための「魔法の言葉」を石原さんが伝授! 声に出して体に響かせながら唱えることで、願いをかなえる意識状態を作り出すといいます。毎日の習慣にぜひトライしてみましょう。・私はお金持ちになる価値のある人間だ
・自分を愛する人はお金に愛される
・私が豊富な資産を得るのに罪悪感はいらない
・私が潤沢な財産を所有するかどうかは私に決定権がある
・私が「自分を優先」できれば、比例してどんどん財力もアップする
★次のインタビューでは一生お金に困らない人になる方法をおうかがいします
教えてくれたのは……
石原 加受子(いしはら かずこ)さん
心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所「オールイズワン」代表。心理学校メンタルヘルス学会会員、厚生労働省認定「健康生きがいづくり」アドバイザー。独自の心理学で性格や対人関係、親子関係などの改善を目指すセミナー、カウンセリングを28年以上続け、老若男女にアドバイスを行う。『誰にも言えない「さみしさ」がすっきり消える本』『「あの人とうまく話せない」がなくなる本』『「自己肯定感」の高め方 「自分に厳しい人」ほど自分を傷つける』などのベストセラーも。
取材・文/西尾英子
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