普通の人が使えるスマートフォンを目指すソフトバンク
これまで高性能・ハイエンドを目指してきたソフトバンクモバイルですが、2011年夏モデルでは一転して、普通に使えるミドルレンジのスマートフォンに注力しています。スペック的には、Android2.3と最新を保ちながらも、デザイン、使い勝手を前面だしたシリーズ構成となっています。こうした変更は、スマートフォンがオピニオンなモバイルユーザーから一般的なユーザーに広がってきている現状に適応した展開と考えていいでしょう。ケータイからの乗り換えが急増している中、スマートフォン初心者も多く、ケータイでの経験が活かせたり、使いやすいデザインやサイズ、シンプルな機能といった、実際に使い勝手のよい端末をそろえることで、ユーザ満足度を上げていけるとも言えます。
これまでの派手なパフォーマンスを控え、実用的な面を押し出した今回のほうが、これまでの突出しシリーズ構成より、ユーザーにとっての恩恵は大きそうです。
フラッグシップ不在の課題
名より実をとる今回のラインナップですが、懸念点もあります。それは、ソフトバンクモバイル Androidスマートフォンの顔というべき、フラッグシップモデルがないということです。フラッグシップモデルは、キャリアの方向性や魅力をユーザーにアピールできるだけに、フラッグシップモデルの不在は、他社のAndroidスマートフォンに対しての印象が弱くなります。このあたりは、次の冬春モデルなどに期待したいところです。
ガイドおすすめのソフトバンクのスマートフォン
■AQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SHスマートフォンながら折りたたみ、10キーを搭載し、おサイフ、ワンセグ、赤外線にも対応したfeaturePhoneからの移行に適した端末です。有効画素数1610万画素のCCDカメラと3D機能も、007SHの大きな特徴となっています。
3D表示機能は好みが分かれるところですが、2D表示での利用もできるため通常利用にも支障ありません。
スマートフォンは使いたいけど、タッチパネルはちょっとと迷っている人にはオススメできる端末です。
■Vision SoftBank 007HW
ラウンドガラスを採用し、スタイリッシュなデザインを採用したスマートフォンです。すでにスマートフォンは特別なものではなく生活の一部というコンセプトがわかる端末です。
機能だけを追いかけるのではなく、毎日の日常で使って飽きない、違和感のないデザインと使い勝手というスタイルを形にしたといってもいいでしょう。
液晶サイズ3.7インチと片手でも操作可能な小型軽量さがVision SoftBank 007HWの魅力でもあります。また、本体メモリには大容量の2GBを搭載し、大容量のアプリケーションも多数インストールできます。
おサイフケータイやワンセグは搭載されていませんが、キビキビとした動作速度と快適な操作性、映像と音楽、インターネットなど、Android端末の醍醐味と存分に楽しみたい人には、おすすめの端末です。
■Sweety SoftBank 003P
女性がfeaturephoneから乗り換えるときに気になるのが、デコレーションや端末のかわいさ、自由度でしょう。
Sweety SoftBank 003Pは、ホーム画面、キーパッドから写真までデコレーションして楽しめる端末です。円を描くように操作ができるタッチスピードセレクターは、「右手」「左手」どちらにも対応します。また、文字入力パネルをカスタマイズできるフィットキーは、キーのサイズや位置を変更して自分の手に合ったキーパッドを作成することもできます。
スマートフォンは女性にも人気のあるアイテムだけに、Sweety SoftBank 003Pは女性にとってうれしい端末ですね。
【関連サイト】
ソフトバンク スマートフォンシリーズ
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