「曖昧言葉」をなくしてコミュニケーション上手になる方法
「もうすぐ着くよ」が喧嘩の原因に!?
ドライブデート中――目的地にいつごろ着くのか知りたくて、運転中の彼氏に「もうすぐ着く?」と訪ねました。すると彼は、「そうだね、もうすぐ着くよ」と答えました。彼女は「もうすぐ着くってことは、だいたい5分位かな?」と思い、リップを塗り直したり、車内のゴミをまとめたりして降車の準備していたのですが、10分経っても15分経っても目的地に着く気配はなし!
女性「……ねえ、さっきもうすぐ着くっていったよね?(イライラ)」
男性「あぁ、あと20分位かなぁ?」
女性「えっ? “もうすぐ”って言ったのに全然“もうすぐ”じゃなくない?(怒)」
男性「えっ? だから、“もうすぐ”じゃん?(怒)」
せっかくのドライブデートなのに、目的地に着く前にイライラ&口喧嘩……こんなはずじゃなかったのに! なんて経験、ありませんか? このトラブルの原因はなんでしょうか? ズバリ、“もうすぐ”という曖昧な言葉が原因だとわかりますよね。これは「すぐ」という言葉に対して、二人の誤差があることが原因でおこってしまったトラブルなのです。
このようにお互いの誤差が起こる言葉が“曖昧言葉”です。
「すぐ」「けっこう」「おおきい」「ちょっと」などなど……日常生活には曖昧言葉が溢れています。“曖昧言葉”の捉え方は、人によって様々。あなたの「ちょっと」と、相手の「ちょっと」は同じではないのです。この誤差を回避するためには、わかりやすく数値化した言葉を相手に伝えることが重要になってきます。
たとえば、先ほどのドライブデートの例でいえば、女性が「あと5分くらいで着く? そろそろ降りる準備しようかな?」と聞いていれば、彼は「いや、5分じゃ着かないな。あと20~30分くらいはかかるから、ゆっくり準備していて大丈夫だよ」などと答えていたはずです。このように、具体的な数値を伝えることでトラブルを防ぐことができます。
数値を知っているものに置き換えて共有
電話などで大きさや容量を伝えるときにも使えるテクニックです
例えば、物の重さを伝えたいとき「1キロくらい」と自分の中では明確化したつもりでも、1キロがどれくらいなのかすぐにイメージできないケースもあります。それを「500mlのペットボトル、2本分くらい」と伝えれば、相手も「あ、それくらいの重さだ」とすぐにイメージしやすくなります。
距離もそうですね、「500kmの距離」と言われても想像しにくいので「東京から大阪くらいの距離だよ」という風に数字だけでなく、相手が知っているもの、日常で覚えのある物に例えてあげるのもいいですね。
誘うときは、メリットや魅力を具体的に伝える!
何が?どれくらい? その魅力、知らない人にも伝わっていますか?
例えば、「値段の割にお腹いっぱいになるカフェがあるの。今度、一緒に行こうよ!」などと彼に伝えたとしますよね。でも、彼からすると「値段の割にって、いくらなんだ?」「お腹いっぱいになる量っていっても、カフェでしょ?」「そもそも和食? 洋食? 何をどれくらい食べられるの?」というように、頭に「???」が浮かんでしまい、即答で「いいね!」と言いにくくなる可能性があります。
相手に「???」が浮かばない説明を足すことで、魅力を具体的に伝えてみましょう。
「近所にランチ1000円で250gのステーキが食べられるカフェがあるんだよ。しかもサラダ&スープも付いて、ライスはおかわり自由ってすごくない? 男性でもかなりお腹いっぱいになるって言ってたよ。今度一緒に行こう!」――こんなふうに具体的に伝えてあげると、相手もお店のメニューをイメージしやすくなって、魅力が伝わるのはもちろん、「珍しいお店を知っているね。○○ちゃんはひとりで食べきれる?」なんて、道中の話も弾みそうですよね。
曖昧言葉のすれ違いはトラブルの原因に!
自分では明確化したつもりでも、相手には伝わらないこともある、ではどうやって伝えればいいのかを考えることでよりスムーズなコミュニケーションを取れるように気を付けてみてください。「そういうつもりで言ったんじゃない!」
「なんでわかってくれないの?」
男女間のトラブルの多くは、このような、認識の違いや誤解、すれ違いが原因ではないでしょうか。お互い、悪気はないのに起こってしまう誤解ほど、もったいないコミュニケーションはありません。相手の立場にたって、曖昧言葉に気をつけて、コミュニケーション上手を目指してみてください。