建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

路地で繋がるコーポラティブハウス[Leco]

東京の世田谷区に建つコーポラティブハウスです。全13戸が街の路地のような中庭空間を介して繋がり、住人同士が落ち着いて暮らせる小さな街を形づくっています。

執筆者:川畑 博哉

13世帯の組合員によって、Leco(Le+compagnon)と名付けられたこのコーポラティブハウスは、建物全体をICUの長田直之さんが設計し、インテリアを長田直之さんと出身事務所の異なる3名の建築家(三家大地さん、高橋将章さん、川合潤さん)が担当してつくられました。
それぞれのオーナーの夢を反映した、個性的な間取りの13の住戸がパズルのように組合わさることで、変化に富んだコンクリート4階建ての大きな建物をかたちづくっています。

街のようなコーポラティブハウス


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外観
隣地の駐車場から見た東側の外観。最上階には屋上テラスがある。
外観
駐車場を仕切るロゴの入った壁の奥に路地が伸びる。北側に窓をもつA邸が大壁のように立ち上がる。
外観
東西に伸びる街路に面して住戸のエントランスが並ぶ。高低差のある敷地を緩やかなスロープと階段が繋いでいる。
外観
敷地の南側には、シンボルツリーのイロハモミジとコンクリートのベンチのある小さな広場が設けられている。
外観
西側の中庭に光をもたらす半透明のガラス壁のテラスが、ブリッジのように架かっている。


この建物は隣地に挟まれた街路からアクセスします。駐車場を隔てる「Leco」の文字が入ったコンクリートの壁に導かれるように足を進めると細長い通路は右に折れ、その先に奥行きのある緩やかなスロープ状の通路が現れます。左右は凹凸のあるコンクリートの壁が建ちあがっています。
さらに中程の南側は中心に背の高い樹木が植えられた奥まった中庭になっています。各住戸はこの街路に面して個別のエントランスを持っています。


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