軟調な展開がいつまで続く?
2016年7月19日に東証マザーズ指数の先物取引が始まります。その動向に投資家の注目が集まっていますが、東証マザーズ指数は4月21日に高値をつけて以降、下落基調が続いています。個人投資家に人気のある市場ですから、軟調な展開がいつまで続くのかと考えている人も多いかもしれません。そこで、東証マザーズ指数が今後どう動くのかを考えてみました。
株価の動向を確認
東証マザーズ指数のチャートを見てみましょう。「マザーズ指数は天井を打った?どう動く?」の記事では、東証マザーズ指数がWトップのチャート形状をしているため、短期的には天井を打った可能性があることを解説しました。その後、株価はリバウンドを繰り返しながら、下落していることがわかりますね。
トレンドラインとは
株価は通常、上昇、下落、横ばいのいずれかの動きをしています。それを分析するために、トレンドライン分析を行います。株価を下支えする「下値支持線」、上値を抑える「上値抵抗線」のトレンドラインをひいて考えます。そして、下値支持線と上値抵抗線を株価が抜ける(ブレイクする)ことで、新しいトレンドが始まると考えられています。そして、上値抵抗線は下値支持線に、下値支持線は上値抵抗線に変化することで、役割も変化します。
トレンドを確認する
東証マザーズ指数に上値抵抗線を引いてみました。株価が上値抵抗線を上に抜けたことで、株価上昇に勢いがついていることがわかりますね。株価は現在、上値抵抗線だった下値支持線の上を推移し、下値支持線としてとして機能しています。ですから、この下値支持線を株価が下に抜けない限り、上昇トレンドは継続していると考えることができます。逆に言えば、下にしっかりと抜ければ、上昇トレンドはひとまず終わったと考えることができます。
成長性の高い新興企業が上場しているため、マザーズ市場は値動きが大きいのが特徴です。そのため、大きく儲かる反面、下落のスピードも早く、いったん相場が崩れてしまうと、修復するまでには時間がかかります。
世の中は夏休みに入りますから、株式市場も参加者は減少しがちです。底打ちが判明するまでには時間がかかるかもしれませんから、焦らずしっかりと底打ちを見極めてもいいかもしれませんね。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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