34歳男性記者、料理が苦手で外食ばかり。だけど自炊がしたい
いきなり自分語りから始めてしまうが、記者は料理がメタクソに苦手である。さすがにパスタを茹でるくらいであれば問題なくできるが、そこから一歩進んで“調理”となるともう途端にダメ。味付けダメ、火加減ダメ、そして何を作るのにも時間がかかりすぎる。けっきょくは外食か、近所のオリジン弁当およびすき家の“とろ~り3種のチーズ牛丼”の持ち帰りがディナーのメインという状態だ。しかし、日々の食費が高くつくのはもちろん、年齢的に健康面での不安がなくもない……。
そんなわけで「はぁ、どうしたもんかなぁ」と思い悩みながらチーズ牛丼を食っていたところ、パナソニックさんから一通の取材案内が届いた。ビストロ体験教室――発売から10周年を迎えた、パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-BS1300」と、日本最大の“食”の総合教育機関「辻調グループ」がタッグを組んで展開している取り組みである。
これの取材案内が来たのだ。
全国47都道府県で開催中のビストロ体験教室とは
本題に入る前に、改めて「ビストロ体験教室」について紹介しておこう。同イベントは“焼く・煮る・蒸す・揚げる”といった調理が一台でまかなえるビストロを、購入前に実際に体験してもらおうというイベント。全国47都道府県で開催の“基本のビストロレッスン”に加えて、東京と大阪ではさらに一歩踏み込んだ使い方が体験できる“もっと学べるビストロレッスン”も実施されている。今回記者が参加したのは後者の体験教室で、アボカドグラタン、野菜バター煮、シュークリームという、実にめんどくさ……手が掛かりそうなメニューのオーブンレンジ調理に挑戦することになったのだ。
さて、先に述べたとおり記者は料理が大の苦手。今回扱うレシピ――グラタン、煮物、スイーツはいずれも、記者の認識だと「作るもの」ではなく「買うもの」である。果たしてそんな人間でも大丈夫なのか? 結論を先に言ってしまうと、大丈夫だった。いや、大丈夫どころか「得意です!」と勘違いしてしまうレベルで美味しく料理することができたのだった。
シュークリームを皮から作るという衝撃
体験教室は辻調グループの先生が最初に実演を行い、その後、参加者が自分たちでもやってみるというのが基本的な流れ。ただ、シュークリームに関しては時間の都合からか実演のみで、完成品を参加者に振る舞うという段取りになっていた。自分でやらないとは言え、先生の実演を見ているだけでもビストロの凄みは十分に実感できる。なんと先生は、シュークリームを皮から作ったのだ! ……「で?」と思った人もいるかもしれないが、スイーツ事情に疎い記者からすればコレは実に衝撃的なことである。専門の焼き釜みたいな? なんかそんな感じのがなければ作れないものと思いこんでいたシュークリームの皮を、薄力粉やバターなどの材料を混ぜ合わせて、それをビストロで加熱し、あっという間に“素”を作ってしまったのだから。
そして、その素を手際よく角皿に配置したら、あとはビストロのオーブン機能にお任せというお手軽さだ。
というのも、ビストロには予め数百種類のレシピが内蔵されており、本体正面にあるタッチ液晶を操作して希望のレシピを呼び出してスイッチを押せば、あとは自動で調理してくれるのである。
ちなみに皮の中に入れるカスタードクリームもレンジ機能で作れてしまうんだとか! スイーツ事情に疎い記者からすればコレは実に衝撃的なこ(以下、略)。
煮物をレンジで作り、グラタンを3ステップで作る衝撃
料理が苦手な記者からすれば、煮物は食材と調味料を文字通りコトコトと煮込み、さらには落し蓋なんかも用意しちゃったりして、めんどくさ……手が掛かりそうなことこのうえない印象がある。だが、今回の体験教室では必要な材料をボウルなどで混ぜあわせて、あとはビストロのレンジ機能でチンして終わり。煮物らしからぬスピーディー調理に腰を抜かしそうになった。
しかし、さらに驚かされたのはアボカドグラタンの調理だ。タッチ液晶から「みんなの料理教室」というメニューを呼び出し、「3素材×3ステップ」というコースを選ぶと、そこにはなんと“アボカドグラタン”の名が! 「なんと」やら「が!」といった大仰な言い回しが続いてしまい恐縮だが、この3素材×3ステップというのはなかなかどうして驚きの機能「なのだ!」
これを使えば、家庭によくある3つの食材を「食材を切る、のせる、焼く」という3つの工程で完成させるまでの手順を、晶画面でナビゲートしてくれるというわけで、失敗しようにも失敗しようがない。
果たしてアボカドが“家庭によくある食材”なのかどうかについてはやや疑問が残る気がしないでもないが、いまはスシローで“えびアボカド”が100円で食える時代。ご家庭の冷蔵庫にアボカドがつねに置かれていても、まったく不思議ではないだろう。
手軽さ確実さだけでなく、時短にも注目したいオーブンレンジ調理
そんなわけで無事に料理を終え、テーブルに並んだアボカドグラタン、野菜バター煮、シュークリーム。「これを自分で作ったなんて信じられない」という気持ちになるほど、どれもちゃんと料理になっているし、もちろん味も抜群だ。また記者が個人的に感心したのは“時短効果”。煮物に代表されるように調理にかかる時間が短く済むというのはもちろんだが、シュークリームの皮など本来であれば仕上がり具合をこまめにチェックしなければいけないものを、お任せにできるのが大きいと感じた。これを活用すれば、複数のメニューを同時進行するのもそう難しくないかもしれない。
そして、十分に加熱され、とろ~りと伸びるアボカドグラタンのチーズをフォークで掬いながら「チーズ牛丼ばっか食ってちゃダメだな!」と心を改める記者であった。
【関連リンク】買う前に試して実感!ビストロ体験教室