家計簿・家計管理/家計支出を削減するための節約テクニック

就活にかかる費用とお金の管理の仕方

就職活動にかかる費用はいくらかかるかご存知でしょうか?就活を始めて苦労する学生さんも決して少なくありません。実際に、どの位必要でどのように備えていけば良いのか?お伝えしていきます。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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就活にはお金がかかる!

就活生の悩みに、就活に関わる交通費や宿泊費、スーツやバック・靴といったリクルート用品の費用をどう工面するのか?というものがあります。スーツやバック、靴に関しては、ひと通り買い揃えればどうにかなるものの、就活が長引けば長引くほど、試験や面接に行く交通費や宿泊費がかさみ、就活を優先する為、長期のアルバイトが難しいこの時期は「お金」がリアルな悩みになっているようです。特に都市部より地方の学生に関してはお金の悩みは大きく、沖縄に至っては県外で実施される試験・面接は全て飛行機での移動になる為、負担は大きくなることが想定されます。

■就職活動にかかる費用
「2016 年度日経就職ナビ就職活動モニター調査結果(2015 年 10 月発行)」によると、全国平均で162,902円で、関東140,642円、近畿が159,903円と15万円前後に対し、九州・沖縄は232,601円となっています。しかし、平均であって実際には個人差が大きくなるでしょう。
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就職活動にかかる費用 参照:2016 年度日経就職ナビ就職活動モニター調査結果(2015 年 10 月発行)



予算を立てて準備しておくことが不可欠

学生なので就職活動費用の出どころは、「親に出してもらった(返済しない)」が50.5%と経済的依存度は大きくなっていますが【2016 年度日経就職ナビ就職活動モニター調査結果(2015 年 10 月発行)】 実際は学費だけでも精一杯です。学生自身も就活にいくらかかるのかを知り、自分で少しでも準備することは、これから経済的自立を果たしていくうえでとても大切な事です。

収入(仕送り・奨学金・アルバイト代等)と支出(家賃・生活費等)がいくらあるのかを確認し、就活費用を貯めていくことも大切で、企業にとってもそのような計画性があり、お金の価値をわかっている学生さんを希望するのではないでしょうか。

■先取り貯蓄で就活費用を貯めよう
仕送りや奨学金で生活するといっても、全てを使い切ってしまうのではなく、収入の一部を先に貯蓄し残りのお金で生活をするように習慣付けましょう。毎月1万円ずつ3年間貯めるだけでも、大学4年生になるまでに36万円貯まります。お金の不安を無いと就活に集中できます。余ったお金は学生時代にしかできない経験に使っていくと良いでしょう。

就活費用の節約方法

就活費用の中でも交通費や宿泊費の負担が大きくなりがちです。宿泊費は友人や親せきを頼って泊めてもらう学生さんも多いでしょう。頼ることができるなら、宿泊費はぐっと楽になります。しかし、久しぶりに会った友人とついつい夜更けまで語り合い、朝寝坊…とならないように、自己管理を忘れずに。

頼るところがない、集中したいとの理由でホテルを選ぶこともあるでしょう。その際は全国チェーンのビジネスホテルの会員になるのも良いのではないでしょうか?学生時代だけではなく、就職してからも出張等で使えます。

例えば東横INの「東横INNクラブカード」は入会金が一般は1,500円ですが学生だと1,000円で会員になれます。会員になると、普通よりも1時間早いチェックインが可能になり、宿泊料金は、平日だと5%off、日曜祝日は20%offになります。また、10泊すると1泊分のシングル無料宿泊券を受け取ることもできます。
他にもシェアハウスやカプセルホテルならば3,000円前後での宿泊も可能になります。

■親ができる事
もし私の子どもが就活を始めるなら、現金の準備以外にもマイルや株主優待、勤務先の保養施設など、費用が掛かりすぎないように節約できる手立てを準備しておきます。ただ、子どもの経済的自立を促す為に、困った時に手助けする程度で、基本的には本人主導で見守りたいと思います。

お金の管理や苦労も就活で得られる大切な経験

毎月の仕送りや奨学金だけでは、急な支出には耐えられません。普段からまとまったお金を持っておくことや貯蓄の重要さにも気付くことでしょう。また、移動や宿泊に関する事を全て自分で手配していくことで、金銭感覚も身に付いてきます。

就活を優先させる為にバイトを休んだり、デートを我慢する事もあるでしょう。どんな事に時間とお金を使うのが、今の自分にとって優先すべき事か選択に迷うこともあると思いますが、「お金が無い」事が理由で夢や目標を諦める事ほど虚しい事はありません。そうならないように、「お金」の管理や苦労も社会人になる一歩手前で得られる大切な経験だと思います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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