家計の見直しに“聖域”はない!
手取り収入もなかなか増えない今日この頃。食費はチラシを見比べて少しでも安い食材を探して予算内で献立を考える、光熱費はムダにならないようこまめに意識するなど、少しでも節約すべく日々努力している人が多いでしょう。とはいえ、それではまとまった金額を節約するのは難しいのが現実。そこで、考え方を変えたり、家族で現実の厳しさを共有することで、これまで“聖域”と思っていた費用をバッサリ整理して、1カ月でもう1万円貯めるお金を増やしてみませんか。
子どもにかかるお金を徹底的に見直す
お稽古ごとや塾代をはじめ、子どもにかかる費用は“聖域”と考える人が多いだけに、見直してみるとまとまったお金の節約につながります。お友だちが行っているから、親が習わせたいからといった、何となく通っているものはこの際、思い切って見直してみましょう。子どもが幼稚園から小学生くらいのときは、後になってみれば家計に余裕がある時期。何となく使っている子どもにかかるお金を見直して貯めておくことで、将来、親は教育ローン、子どもは奨学金という借金を背負わなくて済みます。成長期の子どもの被服費も、見直し要素は大。洋服が傷むよりも先に大きくなって着られなくなるのですから、フリーマーケットやオークション、先輩ママからお下がりをもらうといった方法で上手に節約しましょう。兄弟姉妹で上手に着まわすのは、いうまでもありません。
スマホ料金の契約方法を思い切って変更する
20年くらい前なら通信費といえば自宅の固定電話代だけだったのに、いまや子どもの年齢によっては家族それぞれが持つ時代。それだけ、通信費が家計を圧迫する元凶になっています。しかし金額が大きいということは、見直しの余地があるということです。契約している電話会社の料金プランをチェックするのは基本のキ。まとまった金額を節約したいと考えるなら、まず選択肢になるのが格安スマホです。契約内容にもよりますが、大手キャリアの半額程度にすることも難しくなさそう。
もうひとつは自宅にWi-Fi環境を整えることで、妻や子どもは電話会社との契約を止めてしまうという作戦。最近は街中でも駅や公共施設など無料Wi-Fiスポットが増えていますから、意外に不自由しません。大きく節約するためには、これくらいドラスティックな切り替えが必要なのです。サービスや通信環境は進化し続けていますから、まずは最新状況をチェックしてみましょう。
夫婦それぞれの小遣い金額を明確にする
小遣いをいくらにするかは、家庭ごとに状況が違うので悩ましいところです。一般的には、夫婦合わせて手取り額の1割が目安といわれます。妻が専業主婦やパートの場合、妻の小遣いを計上しない家庭もあるようですが、これはNG。なぜなら、使っていないのではなく家計費の中に紛れ込ませてしまっているから。専業主婦でも自分にかける費用は必要です。小遣いを明確にすることで、逆にムダ遣いができなくなり節約につながります。
夫の小遣いが足りなくなったからといって、家計費から補てんするのもNG。これをしているとキリがありませんし、家計管理が破綻する原因になるからです。毎月の小遣いは、あくまで一定。増額をする場合は、ボーナスの×%(金額ではなく比率にするのがポイント)というようにルールを決めましょう。
ヒントになる方法はありましたか。もう1万円貯めようと思うのなら、頭を切り替えて少し思い切った作戦を実行することが必要です。
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