5月13日以降、東証マザーズ指数は下落基調
年初来高値を更新し続けていた東証マザーズ指数ですが、多くの企業の決算発表が一段落した5月13日以降、株価は下落基調が続いています。東証マザーズ指数は、上場している全銘柄を対象に時価総額で算出されています。そのため、時価総額が大きい銘柄ほど寄与度が高くなります。投資家の注目を集めるそーせいグループ<4565>が東証マザーズ指数に占める割合は2割程度とされ、決算発表を通過したことで株価は下落。その影響をもろに受けている状況と言えます。
2016年7月19日に東証マザーズ指数の先物取引が開始される予定ですから、東証マザーズ指数の仕組みを覚えておいて損はないでしょう。
●参考:東証マザーズ指数のご案内
こうした状況を踏まえて、東証マザーズ指数が今後どう動くのかを考えてみました。
チャートを確認する
東証マザーズ指数のチャートを見てみましょう。前回「マザーズ指数の上昇をフィボナッチ数列で予測する」の記事では、短期的にはどこまで株価が上昇する可能性があるのかを考えてみました。フィボナッチ数列で算出した1228.036ポイントに近い1230.82ポイントの高値を、4月21日に付けて反転しました。
代表的なチャートパターン
株価が天井つけたり、底を打つ時に、代表的なチャートパターンがあります。その一つが、Wトップ(W底=二番底)です。アルファベットのWに似ているから、そう呼ばれています。チャートを見てみると、今回の天井を打つ時に、Wトップを形成していることがわかります。Wの逆さまです。
今後の動向を分析
短期的には4月21日が天井となり、現在は株価の調整局面だと考えられます。株価チャートを見る限りでは、75日移動平均線まで間もなくという所。まだリバウンドをしている様子が見られませんから、リバウンドを挟みながら、75日移動平均線あたりまで下落する可能性があるかもしれません。マザーズ市場には、成長性の高い新興企業が上場していて、値動きが大きいのが特徴です。そのため、新興市場の銘柄は大きく儲かる反面、いったん下落に転じると凄まじい早さで下落します。
いったん相場が崩れてしまうと、戻り売りをこなさないといけませんから、相場を修復するまでには時間がかかります。リバウンドを抜ける自信があるのならいいのですが、そうでないなら、株価が落ち着くのを待ってからでも遅くないのではないでしょうか?
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