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年の差婚に離婚の危機⁉「年の差カップル」が抱える5つのリスクとは

今回は、「年の差カップル」に潜む、5つのリスクについて具体的にご紹介します。最近、年の差婚ならではの離婚相談の件数が増えています。実際に、どのようなことが「年の差カップル」の問題点になってくるのでしょうか。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

年の差婚が抱える離婚の危機……年の差カップル5つのリスクとは

年の差婚が抱える離婚の危機

「年の差カップル」は包容力や経済力などいいところも多いものの、ひとたび関係がこじれると離婚の危機を招く可能性も……

夫婦間の年齢差は、離婚の危機を招く原因にもなる?

夫婦関係が円満に続く「年の差カップル」の場合、女性は男性に次のようなメリットを感じていることが多いのも特徴です。

【年の差カップルで、女性が男性に求めるもの】
・豊富な人生経験からくる「包容力」
・長年、積み重ねたキャリアがもたらす「経済力」
・多くの知人や部下、後輩がいる「人脈力」
・ひととおりのことは自分でできる「サバイバル能力」
・酸いも甘いもかみ分けた「大人の恋愛観」

同年代の男性と比べると、年上の男性は魅力的に見える部分もたくさんあり、交際がスタートしてそのまま結婚をするカップルも少なくありません。

ところが、晴れてゴールインしたかのように見えて、じつは「年の差カップル」ならではの離婚相談の件数が増えているのも事実。その多くは、「恋愛のときは魅力的に思えたことも、結婚した途端、不安に変わった」「いざ年上男性と結婚してみると、やっぱり同年代の相手のほうがいいと思った」というものです。

……そう、「年の差カップル」も、ほかの恋愛ケースと同じ。決して“いいことづくめ”というわけではありません。

では、どのようなことが「年の差カップル」の問題点になってくるのでしょうか。

実際にトラブルになっている、「年の差カップル」に潜む、5つのリスクについて具体的にご紹介します。
 
<目次>
 

年の差カップルに潜むリスクその1.「ジェネレーションギャップ」

年の差カップルがぶつかる壁として代表的な問題になるのが「ジェネレーションギャップ」です。

「子どもの頃に見ていたテレビ番組がまったく違う」「学生の頃に好きだった音楽の話がまったくかみ合わない」というように、交際している間や二人の関係は盛り上がっているときは、むしろそんなジェネレーションギャップは楽しく感じられるもの。ところが、ひとたび二人の関係にズレが生じてしまうと、「背景が違いすぎて、理解できない相手」となってしまう危険性もあります。

お互いの価値観をどちらかに合わせるのではなく、違いは違いとして認め合うことが、円満な関係を続けるポイントです。
 

年の差カップルに潜むリスクその2.「夫婦間の体力の差」

二人の年齢が上がっていくにつれ、問題になってくることが多いのが「夫婦間の体力の差」でしょう。

「子どもの運動会のとき、自分の家庭だけ夫が年をとっているために、よその父親と比べて活躍できず、子どもが気の毒……」「二人で旅行に行っても、アクティビティを楽しみたい妻に対して、ゆっくり身体を休めたいと思う夫。二人で一緒に楽しめない」といったことも起こります。

年齢を重ねるにしたがって、体力的な問題が生じるのは自然なこと。それを、「おっとりした夫とアクティブな妻」というようにポジティブにとらえるうちは円満な関係が続きますが、「老いを嘆く夫と若さをもてあます妻」などとネガティブに考えるようになると、夫婦関係はギクシャクしはじめてしまいます。

妻は夫の体力をキープするよう、二人で身体を動かす趣味をみつけたり、その反対に、体力の差が出ないようなインドアなことで楽しんだりして、お互いが歩み寄るとうまくいくでしょう。
 

年の差カップルに潜むリスクその3.「老後の心配」

「夫だけ先に老いていってしまう……」という不安を抱える「年の差カップル」も急増中!

「夫だけ先に老いていってしまう……」という不安を抱える「年の差カップル」も急増中!

夫の年齢が高くなっていくと、やがて不安になるのが「老後の心配」についてでしょう。

「同世代同士で結婚した友人夫婦は、まだまだ二人でいろいろ楽しんでいるにもかかわらず、自分は年上の夫の介護の心配をしなければならないと思うとモヤモヤする」「この先、自分自身もまだやりたいことがあるのに、夫の健康問題が心配」というように、年上の夫の健康面を不安視する声は多いものです。

円満な関係を長く続けるためにも、妻は夫の食生活や健康習慣の見直しをして、サポートしていく必要があるでしょう。夫の健康管理は、「夫のため」だけではなく、「自分の幸せ」につながる行動でもあります。
 

年の差カップルに潜むリスクその4.「親の反対」

自分たちは満足であっても、親が反対することがきっかけで、夫婦間にヒビが入ってしまうケースもあります。年の差カップルは、「親の反対」があることも少なくありません。

「『将来、ひとりになったらどうするの?』と親に彼との結婚を反対された」「私というより、私の子ども、つまり“孫”の将来のことを心配された」「年齢差があまりにもあって、親戚に紹介しにくい」といった経験者からの声もあります。

親は、いくつになってもかわいい我が子の幸せを願うもの。二人が愛し合っていれば安心できますが、そこにひとつでも不安要素があると心配になることもあります。たとえ年齢差があっても、二人がどれだけ信頼関係があって、深く愛し合っているかを伝えることが、親を安心させるコツです。
 

年の差カップルに潜むリスクその5.「周囲の反対」

友人や知人、同じ職場の人たちから心配されたり、好奇の目で見られたりすることもあります。極端な場合、「周囲の反対」は、夫婦関係によくない影響を及ぼしかねません。

「夫のほうが年上である分、周りには亭主関白に見える様子。『オレについてこい!』『なんでそんなことも知らないんだ!』という態度が受け入れてもらえないようで、友人や知人からはたびたび夫婦仲を心配される」「夫婦間で年齢差があることを、周囲からは理解を得られていない。有名人で年の差婚をした夫婦がワイドショーで話題になるたびに、『オタクは大丈夫?』と聞かれる」など、心配してくれる気持ちが“ありがた迷惑”になっているケースもあります。

年上夫は、周囲に余計な心配をさせないためにも、自分の言動を客観的に見る必要があるでしょう。「モラハラになっていないか?」「妻に不当なダメ出しをしていないか?」と自己確認することがポイントです。


このように、「年の差カップル」には、いいところと気をつけるべきところの両方を含んでいます。年齢差があることを二人の楽しみにつなげられるよう、上手にかかわっていくことが幸せな夫婦生活を送るコツと言えそうです。

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