旦那と家に一緒にいるだけでストレス・苦痛を感じやすい夫婦の特徴
夫の言動・行動にイライラがとまらない妻たちが増えています
離婚カウンセラーの岡野あつこです! 夫婦生活が長くなってくると、かつては「男女」だった2人も、やがて家族というチームを結成する「仲間」「同志」のようになっていくものです。
ところが、お互いの努力や思いやりが欠けてきて、コミュニケーションが不足したり、行き違いが起きたりすると、チームワークが悪化することがあります。極端な場合、パートナーと一緒にいることが苦痛で仕方がないから離婚したい、という考えにもつながります。
そこで今回は、「夫が家にいることが苦痛・ストレスな妻たち」について、実際のケースをもとに対策を考えてみましょう。
<目次>
ケース1:夫が家にいるだけでイライラがとまらない主婦Aさんの場合
イライラがとまらず、そのうち夫だけなく子どもにもイライラをぶつけてしまいそうで心配……という妻も
「夫は、家事と育児を手伝ってくれてはいるものの、残業や出張もあり、どうしても家のことは私のほうが負担が大きくなってしまいます。私だって、仕事をセーブしたくないのに……」と、イライラが積み重なっている様子。
それだけならまだしも、Aさんの夫は休日になるとゴロゴロと寝てばかりだとか。「平日は私がメインで家事と育児をしているので、お休みの日くらい、快く引き受けてくれたらいいのに、と思ってイライラ。子どもの話だってしたいのに、寝てしまっていてはそれもできないし……」と、やっぱりイライラ。
「ママ友のなかには、去年、離婚をした人がいます。彼女は高い慰謝料と養育費をもらっているせいか、優雅な暮らしぶり。『生活費さえしっかり確保できれば、ダンナなんて家にいないほうがずっとラクだよ』と話しているのが、最近はとてもうらやましく思えてきました」とのこと。家で夫と顔を合わせるたびにイライラしてしまうようになったAさんは、そのうち夫だけなく子どもにもイライラをぶつけてしまうようになりそうで心配だと嘆きます。
「夫源病」を防ぐための方法とポイント
離婚の危機を招く前に、夫源病を防ぐためには?
大阪樟蔭女子大学の石蔵文信教授が命名したと言われる「夫源病」。私のところに相談に訪れる既婚女性たちの中にも、「夫源病」が疑われる女性も数多くいます。たとえば「夫が家にいる週末は体調がすぐれません。平日も、夫が帰宅すると具合が悪くなります」「夫の空気を読まない発言を聞くたびに、ガマンできないほどイライラします」という人もいるほど。夫がいること自体がストレスになってしまっているようです。
こうしたことで悩む女性の傾向として、「デリケートすぎるため、相手の細かいことまで気になってしまう」「“いい人”でありたいと思うため、不満があっても飲み込んでしまうことが多い」といったことがあげられます。その結果、夫の言動でイライラさせられ、ストレスをためこんでしまうことになるのです。
対策としては、日ごろから自分の思っていることや提案などを、夫に少しずつ小出しに伝えて話し合っていくことがポイント。ストレスをためこみすぎて暴発しないよう、“いい人”をやめて、本音でコミュニケーションする必要があります。
ケース2:夫が家にいると片頭痛が出る主婦Bさんの場合
夫が家にいて気にさわる発言をするたび、猛烈な頭痛に襲われるようになったBさん
5年前に、夫の浮気が発覚。ただ本気ではなかったため、さほど大事にはなりませんでした。しかし、Bさんは内心、夫のことを許していなかったのかもしれません。
それ以降、夫が家にいてBさんの気にさわる言動をするたびに、Bさんは猛烈な頭痛に襲われるようになったと言います。Bさん曰く「しまいには、夫が家にいるだけで片頭痛が出るようになり、薬を飲んでも治らないので困り果てていました」。
そんなBさんの頭痛がスッキリ治ったのは、夫に海外赴任の辞令が出たことがきっかけでした。「単身赴任で3年間、海外に行くことを聞かされたときは、正直な話、飛び上がるほどうれしかったです。不思議なことに、その晩からあれほど悩まされていた頭痛が治ったんです」とのことでした。
旦那にストレス・苦痛を感じたときの対処法
Bさんのような頭痛だけでなく、腹痛やめまい、プチうつといった症状が出る例もあります。病院に行って検査をしても病名がつくわけではないので、「気のせいでは?」「疲れているからでしょう」と簡単に片づけられてしまうのも、この悩みの辛いところです。夫の存在が妻のストレスになっていることに、周りも本人もなかなか気づけないのです。もしも、夫が原因でストレスや苦痛を感じ、心身に支障をきたしているようであれば、夫との関係を見直して修復や改善をしていく必要があります。普段我慢してしまっている人も、思い切って夫に不満をぶつけて、夫婦喧嘩をしてみるのもいいでしょう。
その際、ただ感情を口にするのではなく、「こういうところがこうだから、こんなふうに困っている。だから、こうしてもらえるととてもうれしい」というように、できるだけ論理的に、困っている現状と改善してほしい点を伝えるようにします。つまり、夫が「聞く耳」を持つような伝え方で話すようにするのがコツ。トラブルを大きくして離婚に発展させることが目的なのではなく、あくまでも夫婦が円満にハッピーに暮らしていくことが大切だからです。
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