家計簿・家計管理/家計管理の基本

世帯収入アップも!専業主婦が仕事復帰するポイント

共働きが増えている反面、専業主婦を希望する女性も多いといいます。専業主婦にいったん収まってしまうと、仕事への復帰には大きなエネルギーを使います。数年間のブランクに対する不安や、家事育児との両立など悩みはつきません。そんな中でも働きたいと思う女性に向けてお伝えします。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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専業主婦に憧れる女性は多い!?

専業主婦の仕事は尽きない

専業主婦の仕事は尽きない

今の時代「専業主婦は贅沢な職種」と揶揄される位、共働き世帯が増えていますが、今でも、20代の3人に1人が「専業主婦」を希望しているといいます。私自身も「専業主婦」に強い憧れを抱き、長男の出産を機に仕事を辞め、憧れの専業主婦になりました。

最初の頃は悠々自適にゆったりとした時間を赤ちゃんと共に過ごし、一生仕事はせずに専業主婦でいたいとさえ思っていました。しかし、私の性格をよく知っている母は「専業主婦もそのうち飽きるから、仕事に復帰したいと思うわよ」と将来を見透かしたように言いました。

実際に2人目を出産し、家計が徐々に苦しくなると同時に、家事と育児だけの毎日に「自分らしさ」を見いだせなくなり、仕事に戻るひとつの手段としてファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。
 

専業主婦時代は幸福感と満たされない想いが入り混じる時

主婦業がライフワークという方もいるでしょう。実際、主婦の仕事というのは無限にあり、尽きることはありません。しかし、私にとっては母が予言した通り、家にじっとしている性格ではないので何年も専業主婦でいることは向きませんでした。愛する家族に囲まれまがらも、何か満たされない想いがつのっていきました。

しかし、専業主婦時代は私にとって「宝物」でもあります。子どもの成長を一番間近で見守ることができた喜びは何事にも代えられません。今振り返っても、この数年間を与えてもらったことはとても幸福なことです。

また、家計が苦しくなったことも、その後の人生において大きな試練となり多くの学びを得ることができました。私のネタ帳である節約術や家計管理術、節約レシピが数多く生まれたのもこの時期です。
 

専業主婦は時間を味方にできる

専業主婦の一番の味方は「時間」です。反対に働く主婦にとって一番足りないモノも「時間」です。専業主婦時代はこの「時間」をどのように活かすかによって、その後の人生が大きく変わると言っても過言ではありません。もし仕事への復帰を望むのであれば、時間のある専業主婦時代にスキルを身に付けることもいいのではないでしょうか。

最初の頃は子どもの病気等で思うように稼げないかもしれませんが、焦らずに少しずつ子どもの成長と共に稼げる自分になればいいのです。そのためにも、すぐに職が見つかりそうという理由で好きでも得意でもない仕事をするのではなく、好きなこと・得意なことを仕事にしてください。

私は下の子が幼稚園に入ると同時に仕事を始めました。ちゃんと稼げるか不安だった私にかけてくれた義理の姉の言葉です。「子どもが小さいうちはそんなにお金がかからないのだから、お金が必要になってくる10年後にしっかり稼げるようになればいいじゃない」。このように言われて10年あればなんとかやっていけるのではないかと思い勇気が出ました。

「こんな自分でも働けるかな……家事と育児と仕事の両立ができるのかな……」と不安を感じたら、ぜひ思い出してください。NHKの朝の連ドラ「あさが来た」の中で、「よぉよぉ考えて進んだ道には必ず新しい朝が来る」という言葉があります。その道を信じて一歩ずつ進んでいけば良いと思います。
 

大切なことはすぐに稼げることより、長期に渡り稼ぎ続けること

ライフプラン相談を受けながら思うことは、夫婦で安定した収入があると家計も管理しやすいため、色んな提案ができます。しかし、収入があったりなかったりすると、家計は管理しにくく不安定になります。

子どもが小さいうちは病気等で思うように稼げず、保育園費を考えると、わざわざ仕事にいくより、家にいたほうがいいのではないか?と考えるようになります。ママが仕事を始めると、保育園費や化粧品、交際費等の支出が増えるのは当然です。最初の数年は仕事を始めても家計が楽になったと実感できないかもしれません。しかし、じわじわと職場での経験や実績が増える度に、当然収入も貯蓄も増え、厚生年金の場合は当然将来もらえる年金も増えてきますから、諦めずに頑張ってください。

大切なことはすぐに稼げることより、長期にわたり稼ぎ続けることだと思います。女性特有の「出産・育児・介護・夫の転勤」更に家事、という生活環境の中でも長期に渡り稼ぎ続けるにはやはり「好きなこと・得意なこと」でないと踏ん張れないのではとも思っています。家事育児をしながらの仕事は今の日本ではやはり大変です。多くの制度や法律は整ってきてはいますが、考え方や潜在意識の中では明治時代から亀の歩み程度しか進化していないんだと、「あさが来た」を見て感じました。

しかし女性は強いです。母親はもっと強いです。そんな働くママを姿を見て育った子どもはきっと立派に成長するのではとも思っています。

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