5月株式市場の傾向(日経225銘柄)
5月は、株価が下がりやすい傾向があります。今回は、下がりやすい相場の中、特に株価が下がりやすい傾向にある銘柄をご紹介します。株価が下がりやすい銘柄を事前に把握することで、不用意に損失を被らずに済むでしょう。今回は5月相場の中でも、例年株価が軟調に推移する傾向が見られた銘柄をご紹介します。株価が下がりやすい銘柄をご紹介する前に、5月の株式市場について検証していきます。4月末に日経平均採用銘柄(225銘柄)を購入し、5月末に売却した場合の成績は以下の通りです。
【検証結果】
勝率: 47.15 %
勝ち数: 2,441 回
負け数: 2,736 回
引き分け数: 62 回
平均損益(円): -490 円 平均損益(率): -0.24 %
平均利益(円): 14,901 円 平均利益(率): 7.45 %
平均損失(円): -14,232 円 平均損失(率): -7.12 %
合計損益(円): -2,565,878 円 合計損益(率): -1,283.03 %
合計利益(円): 36,373,106 円 合計利益(率): 18,187.13 %
合計損失(円): -38,938,984 円 合計損失(率): -19,470.16 %
プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 0.934
平均保持日数: 27.08 日
以上が、5月の株式市場の傾向(日経平均225銘柄)の検証結果です。検証結果を見てみると、勝率は47.15%、平均損益は-0.24%です。勝率が5割を切っており、1トレードあたりの平均損益がマイナスになったため、日経平均採用銘柄は5月に下がりやすい傾向があると言えるでしょう。なお、全銘柄を対象とした検証は、「5月の株式市場の傾向は?」で取り上げていますので、こちらもあわせてご覧下さい。
今回の検証では、日経平均採用銘柄(225銘柄)は5月相場では下がりやすい傾向があることが確認できました。次は、相場全体が不調な傾向のある5月の中で、特に株価が下がりやすい傾向のある銘柄をご紹介します。
■5月低成績ランキング
上記の表は、先ほどの日経平均採用銘柄(225銘柄)を対象とした検証における、勝率が低い銘柄のランキングです。今回は勝率が40%以下の銘柄をご紹介しています。低成績ランキングの銘柄を確認すると、
<6954>ファナック [勝率23.08%]
<6502>東芝 [勝率23.08%]
<6857>アドバンテスト [勝率29.17%]
<6767>ミツミ電機 [勝率34.62%]
といった銘柄が挙げられます。上記4銘柄は「電気機器関連銘柄」です。これらの銘柄は低調な5月相場でも特に軟調に推移する傾向があり、5月にトレードを行う場合には注意が必要でしょう。業種や個別銘柄は、月によって、株価が上がりやすいものと、下がりやすいものがあります。5月は株式市場全体が軟調に推移しやすい傾向があるので、過去の勝率が低い銘柄をトレードするよりも、成績が良好な銘柄でトレードした方が、よりリスクを抑えるできることでしょう。
これらの数字は、あくまでも過去の検証結果ですので、これから先の未来でも同様の結果になる保証はありません。しかしながら、統計的な背景がある数字は安心してトレードに臨むための心強い味方となってくれるでしょう。みなさんも投資する際にぜひ一度検証してみて下さいね。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)