お金の悩みを解決!マネープランクリニック/共働き夫婦・DINKS家庭のお金の悩み相談

46歳貯金16万。結婚した夫が趣味のコレクションに散財

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、結婚2年目にして貯蓄がまったく貯まらないパート女性の方。ファイナンシャル・プランナーの井戸美枝さんがアドバイスします。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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夫は相続をあてにしているが、私は心配で仕方ありません

夫が趣味にお金を使い、貯金が増えない

夫が趣味にお金を使い、貯金が増えない

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、結婚2年目にして貯蓄がまったく貯まらないパート女性の方。ファイナンシャル・プランナーの井戸美枝さんがアドバイスします。
※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談は無料になります)

■相談者
トントンさん(仮名)
女性/パート/46歳
大阪府/持ち家・マンション

■家族構成
夫(会社員・48歳)

■相談内容
結婚して1年、貯金ができません。1カ月前に家計簿をつけ始めましたが、支出、とくに雑費が多いのにショックを受けました。そんな中、高齢の義父は施設に入居。主人の弟が粗暴で引きこもりという問題も抱え、義父の生活費を援助する可能性もあります。相続も不安の種です。また、主人が過去に年金を納めていなかったため、老後が心配。それなのに、危機感のない夫は、自分の趣味にお金を使えるだけ使ってしまいます。夫が保険に未加入なのも不安です。どうすればいいでしょうか……。


■家計収支データ
「トントン」さんの家計収支データ

「トントン」さんの家計収支データ



■家計収支データ補足
(1)貯蓄がない理由
妻は独身時代には一時200万円ほどあった貯蓄を、買物のし過ぎで結婚前には使い果たす。本人曰く「今思うと買物依存症だったかもしれません。今は精神的に安定しています」とのこと。クレジットカードは夫に預けている。

夫は結婚前に70万円貯蓄があったが、この1年で趣味のコレクション購入に費やしていたことが判明。毎月の貯蓄分も夫が管理しているため、それも使われないか、妻は不安。

(2)義父の体調と資産状況
義母はすでに他界しており、義父は相談者結婚後に介護施設に入所。一戸建ての自宅と古いアパートを所有し、年金と家賃収入がある。しかし、その自宅に住む義父の次男(相談者の夫の弟)が無職で引きこもりの上、義父の収入をすべて握っている状態。これまでも、義父の施設費やアパートの管理費用の支払いを度々拒否。今後、固定資産税(金額不明)や義父の生活費が支払えなくなれば、相談者の夫が負担するのもやむなしという状況。また、弟は粗暴のため、義父との同居はできない。

(3)相続について
義父は自宅を弟に、アパートを相談者の夫に相続させるとのことだが、あくまで口約束。また、同兄弟の他に既婚の妹が一人いる。自宅もアパートも資産価値も相続税も不明。現在、空き室はあるが賃貸収入は20万円ほど。相談者は維持費等コストがかかるなら相続してほしくないと思っているが、夫は愛着があるらしく、将来は建て替えて、最上階に夫婦で住むという希望を持つが、その費用をどこから捻出するのかまったく考えていないらしい。

ただし、義父に借金がないとも限らないと、相談者は懸念している。以前、義父は不動産屋さんを営んでいたが、所有する物件は以前よりかなり減り、ついに店じまいしてしまったため。相談者曰く「夫は借金があっても、アパートを相続すると息巻いています」。

(4)自宅について
相談者がまだ独身だった数年前に、親が買い与えたもの。住宅ローンは親がずっと払い続けている。ローンはあと4年ほど残っている。

(5) 雑費の内訳について
・日用品 1万円
・義父所有のアパートの管理費 8000円(1室借りたまま)
・犬経費 1万5000円(老犬のため医療費がかかる)
・化粧品 5000円
・衣料品 5000円
・医療費 2万円
・義父のお見舞い交通費 1万5000円
・美容室代 1万5000円
・外食費 1万2000円

相談者コメント「夫には小遣いを渡して(3万3000円。これももらい過ぎだと思う)いるのに、美容室代や鍼灸代(医療費に含む)はそれでやりくりせず別途請求してくるし、おやつや日用品をすぐ「買ってきて」と頼んでくる。夫の昼食代はお弁当も作って渡しているので、実質かかっていません。主人は自分の小遣いは全額コレクションにつぎ込んでいます。相当に夢中で、意見しても簡単にやめるとは思えません」

(6)仕事と年金について
夫は過去に長らくフリーターをしていて、未納期間が1年、全額免除が10年あり。主人の年金支給額は年額45万円、退職金はないが65歳まで働ける。夫は年金が少なくても、アパートの家賃収入があるから平気だと考えているが、相談者は心配で仕方がない。相談者は過去にうつ病で長期療養し、その後は正社員としては採用されなくなった。今は週4日パートで働いている。公的年金の支給額は把握していないが、親が個人年金保険に加入してくれている。

■FP井戸美枝からの3つのアドバイス
アドバイス1 雑費を中心に見直し、月7万円の貯蓄を
アドバイス2 家計改善は夫の協力なしには不可能
アドバイス3 専門家の意見を聞き、現状を正しく認識
 
アドバイスの詳細はこちら>>
 
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