画像提供:オオツカ熱帯魚 |
アストロノータス学 名:Astronotus ocellatus(Agassiz, 1831) |
中型シクリッドとして人気の高い本種は、東南アジアなどで盛んに養殖される。性格は温和(30~40cm程度に成長する肉食魚として)、水質への適応能力の高さなどから、初心者でも飼育は容易な部類に入る。 完全な肉食魚で、飼育下では小魚、エビ、昆虫、小型のカエルなどを好む。また各種肉食魚用の人工飼料へも、比較的容易に餌付いてくれるため、飼育しやすい。 小型魚との混泳は不可だが、同程度のサイズの温和な魚種とであれば、比較的混泳は上手くいくことが多い。ただし同種や近縁種との混泳は、絶対ではないが上手く行かない可能性が高い。 大食漢であるため排泄物の量も多く、成魚サイズでは最低でも90×45×45cm以上の水槽を用意し、ろ過器はワンランク上の能力のものを用いたい。販売時には10cm以下の幼魚であることが多いが、成長速度は可也早いため、前述のサイズの水槽は直ぐに必要になってしまう。それらが用意できないのであれば、飼育すべき魚ではない。廉価で販売されるため、ショップへの引き取り依頼も多く、また残念ながら河川などへの密放流も報告されている。 改良種として
などが知られている。またそれらの、ロングフィンタイプなども流通する。 養殖個体とは別に、採集地を付したワイルド個体も少数ながら流通する。改良品種と比較して、色彩的に人工的な派手さは無いものの、野趣溢れる美しいタイプが存在する。現地では重要な食用魚とされているそうだ。現地でのCommon Nameをみても、非常に多くの呼び名が存在し、ポピュラーな存在であることが伺い知れる。ハワイやシンガポールなど、幾つかの温暖な地域への帰化も確認されている。
|
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。