自分の権利ばかりを主張しても何も得られない
職場内での会話を意識して復職スタートを!
よって、周囲と調和した、互いにメリットのある会話を増やしていくことが、働くママには必要です。
会社は何のために、あなたを雇っているのか?
その際にぜひ意識してもらいたいのが「あなたの会社は何のためにあなたを雇っているのか」という視点です。営利目的の会社であれば、会社は利益を生むために動いていて、その為に社員を雇っています。そうである以上、あなたの上司や同僚がいくらあなたのことを応援したいと思っていても、会社としての目的を犠牲にすることは出来ないのですから、時短勤務や急なお迎えの発生といった制約条件のある働き方を選択した社員に対して出来ること・出来ないことは自ずと出て来てしまいます。逆に言うと、そういった会社組織の中で自分はどういった貢献が出来るかを自分自身で認識し、それを伝えることを意識さえすれば、権利ばかりを主張することはなず、周囲からの理解も得やすくなります。
仕事のモチベーション VS 自分ができる事
また、復職後のワーキングマザーからよく聞くのが「育休前より簡単な仕事ばかり任されるようになってモチベーションが下がる」という不満の声。しかし同時に「頑張りたいけど出産前と同じような働き方はできない」という声も、同じくらいよく聞かれます。この二つの声は一見相反するようでいて、実は根っこにある問題は同じ。どちらも上記でお話してきたような職場内でのコミュニケーション・発信に課題があることが多いのです。
簡単な仕事ばかりで不満なのは、「私ならもっとやれる」という意欲が職場内に伝わっていない可能性が高いですし、復帰後も激務で辛いのは、新たに制約が生まれた復帰後の状況について上手く伝わっていない点があるのではないでしょうか。
自分がラクをしたいというだけでは周囲を動かすことは出来ませんが、「きちんと働きたいけど制約があって上手く働けない」という状況に関しては、諦めずに働きかければ改善していけるはずです。
「誰も私のことを理解してくれない」と一人モヤモヤする前に、ちょっと振り返って、これまで培った経験やスキル、職場での役割などを整理してみてはいかがでしょうか。
育児休暇で子育て中心の生活をしてきた皆さんにとっては、久々の職場復帰は不安なこともたくさんあると思います。でも、不安ばかりではなく、やはり期待や喜びも同時に感じているのでは? 働きやすい環境づくりのカギは案外自分自身にもあるもの。職場での会話や主張の仕方を意識して、復帰後のワーキングマザー生活を充実したものにしてもらえればと思います。