たった1万円で得られる「非日常」体験
なにかハマれる趣味を始めたいけれど、どうしてもお金の問題が気になって一歩踏み出せない。そんな方に贈る「お金のかからない趣味」情報。誰もが知っているものから、ニッチなものまで、きっと気になる趣味がみつかるはずです。第6回は、All Aboutでスキューバダイビングガイドとして活躍する鴫谷隆さんが登場。今回は「会社帰りに1万円以下でスキューバダイビングする方法」をご紹介します。
<お金のかからない趣味「会社帰りにスキューバダイビング」チェックシート>
■こんな人におすすめ:お金がないけどスキューバダイビングを楽しみたい、手軽に「非日常」を体験したい人
■楽しめる期間:数時間(1回につき)
■かかる費用:約10,000円
会社帰りの数時間でスキューバダイビング
「やってみたいスポーツ・レジャーは?」といったアンケートでは常に上位に挙がってくる「スキューバダイビング」。でも「スキューバダイビングってお金がかかりそう」というイメージがあり、やってみたいけれどなかなか挑戦できないという人も多いのでは?確かにスキューバダイビングを楽しむには、Cカード(ライセンス)を取得するための講習や必要な器材の購入など、いろいろとお金がかかりがち。しかし、実は今までまったくダイビングをしたことがない人でも手軽にダイビングを楽しむ方法があります。それが「体験ダイビング」です。
体験ダイビングとは、スキューバダイビングを“ちょっとだけ体験”してみようというもの(詳しくは「体験ダイビングで初めての水中世界へ!」をご参照ください)。リゾートでのマリンアクティビティとして人気がありますが、わざわざ南の島まで旅行しなくても、もっと身近で手軽に、たとえば「会社帰りの数時間で、1万円以下」で体験することができるのをご存じでしょうか?
狙いは「プール併設のダイビングショップ」の体験ダイビング
注目したいのが、都市部にある「プールがあるスポーツクラブ内のダイビングショップ」または「自社プールを持っているダイビングショップ」が開催している、プールでの体験ダイビング。平日の夜は遅い時間まで営業していることが多く、会社帰りにも寄りやすいのが魅力です。体験ダイビングにかかる時間は1~2時間程度なので、例えば「会社を17時に終えて、18時から体験ダイビング!」といったスケジュールで参加することができます。
ダイビングに必要な器材やスーツなどはすべて用意してもらえるので、水着とタオルがあればOK。日常から、水中という非日常へ、あっという間に旅立つことができます。
参考:プール施設を併設しているダイビングショップの一覧(PADI公式サイト内)
プールでの体験ダイビングにはこんなメリットも
プールでの体験ダイビングのメリットは、常に安定したコンディションでダイビングが楽しめるということ。海の場合、コンディションが天候によって左右され、波や流れもありますが、プールはいつでも穏やかなコンディション。温水プールなら1年中いつでも水温が安定しており、余計なストレスを感じることなく、初めてのスキューバダイビング体験を楽しむことができます。残念ながら魚などの海の生き物を見ることはできませんが(笑)、レギュレーターを使って「シュー、ボコボコ」と水中で呼吸をする感覚や、宇宙遊泳のように水中をフワフワと漂う無重力感は、感動すること間違いなし! また、水中では会話ができないため、「ハンドシグナル」と呼ばれるサインを出して意思の疎通を行ないますが、そこでも水中という特別な環境にいることが感じられます。
プールに入る前にはダイビングについての説明がありますし、プールでも最初は足のつく浅いところで器材の使い方の説明などからスタートし、慣れてきてから深いところにいくという流れなので、初めての人でも安心して楽しめるはずです。
ひとつ注意したいのは、スキューバダイビングで楽しむのは「水中」という特別な環境であり、それに伴うリスクもあるということ。体験ダイビングを楽しむ際にも、事前に「病歴書」でダイビングをするのに適さない病歴がないかの確認があります。また、仕事でヘトヘトに疲れているときに無理して参加するのも避けたほうがいいでしょう。せっかくの体験ダイビング、万全の体調で参加することをおすすめします。
会社帰りに「非日常」の世界へ。そんな素敵な感動を与えてくれる体験ダイビングに、ぜひ皆さんも挑戦してみませんか?
<合わせて読みたい>
■「スキューバダイビング」とは?
■ダイビングは泳げなくてもできる?
■スキューバダイビングでできる海の環境保全活動
今回語ってくれたのは……「スキューバダイビング」ガイドの鴫谷隆さん
大学卒業後、(株)水中造形センターに入社し、編集者勤務を12年。2000年から初心者向けダイビング雑誌『ダイビングスクール』副編集長、2003年からリゾート誌『海と島の旅』副編集長、2007年からダイビング総合誌『マリンダイビング』副編集長。
2010年に退職後、世界最大のダイビング教育機関PADIの日本オフィス(株)PADIジャパンに入社し、現在に至る。
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