奥行きのある場面ではピント合わせの場所を決めて
街中の夜景など奥行きが広い場面での撮影は、ピント合わせをする箇所をしっかりと決めておくことが大事です。カメラ任せにしておくと背景の夜景にピントを合わせてしまい、手前にあるメインの被写体のピントが甘く写ってしまうということも起こりえます。
オートフォーカスを使用するなら、ピント合わせをしたい箇所にフォーカスポイントを合わせて、半押ししたままフォーカスロックの状態にしてフレームを整えます。そして、セルフタイマーなどを事前に設定しておき、シャッターを押しこめば思い通りの箇所にピントがあったシャープな夜景が撮影できます。
夜景の明るさを調整して撮影する
夜景撮影でコントロールできる部分は明るさです。明るさの写り方を変えると見栄えも大きく変化していきます。
明るさを変化させるには、露出補正機能を使います。「+/-」という表記があるコマンドボタンまたはメニューから「明るさ」の項目に入って設定します。
露出補正機能は、プラスに数値を上げると明るく写り、マイナスにしていくと暗く写ります。この数値を変えることで明るさを自由な変えて撮ることができます。どのくらいの設定値にするかは、被写体と撮りたいイメージによって変わります。
長時間露光で雰囲気を変えて撮ってみる
単に見たままの夜景から少し雰囲気を変えて撮ることもできます。そのひとつが長時間露光での撮影です。あえて5分など長い時間画像を記録させ、実際に見ている風景とは一味違った写真にすることができます。
長時間露光で撮影するときは、シャッターモードをにマニュアル(Mモード)に設定し、シャッター速度をバルブ(Bという表記)を選択します。バルブはシャッターを押し続けている間、シャッターを開いて画像を記録します。この撮影ではレリーズモードまたはリモコンシャッターを使うのが便利です。
レンズの絞り値も選択しますが、被写体の明るさに合わせて設定します。目安としては、明るい被写体の場合は絞りを深くして、暗い場合は絞りを開きます。ただ、撮影している時間によって写り方かかわるので、いくつかの組み合わせて試してみるのがいいでしょう。
夜景撮影は難しいところもありますが、いろんなアプローチで撮れるのもおもしろいところです。様々な撮り方で楽しんでみてはいかがでしょうか。