家の中に花粉を持ち込まないプランを考えたい
玄関に収納を確保、部屋の中に持ち込まない工夫も。[玄関用収納 エントランスパーツ クローゼットスタイル エントランスパーツ+収納用建具(3枚連動引戸) ] パナソニック エコソリューションズ
また、玄関内にコート掛けやシューズインクロークなどを設け、外で身につけていた衣類を帰宅後すぐに収納しておくことができれば、プライベートルームやリビングに侵入する花粉を少しでも減らすことが可能です。
その他、玄関ホールとリビングなど家族がくつろぐ場には、ドアを設けるなどして、しっかりと仕切れるようにしておきたいもの。空間のつくりは、開放感などとの兼ね合いもありますが、花粉を玄関よりも中、家の奥まで侵入させないようなプランを考えておきたいものです。
空気をきれいに保つため、窓の開閉、換気・給気などに配慮
給気清浄フィルターで花粉などの粉塵を除去し、きれい外気を取入れる。 [自然給気口(アレルバスター搭載)FY-GKF45L-W] パナソニック エコソリューションズ
その他、換気プランによっても異なりますが、たとえば、給気口などから入ってくる花粉にも注意が必要でしょう。花粉などの粉塵を除去して、きれい外気を取入れるために、給気清浄フィルターを設置することのもひとつの方法。もちろん、適したお手入れ方法やフィルター交換を忘れないことも大切です。また、熱交換換気システムには、除塵フィルターや空気清浄機能などを搭載したタイプもありますので、換気プランの際には、設計担当者に性能や機能を確認するようにしましょう。
もちろん、家電商品である空気清浄機を用いるのも有効です。花粉を減らすことができるタイプもあるので、ライフスタイルに合わせて取り入れてみてもいいでしょう。
室内物干しや乾燥機、サンルームなども検討を
天井スペースを有効活用できる室内用の物干しユニット。 [室内物干しユニット ホシ姫サマ] パナソニック エコソリューションズ
設備機器として馴染みのアイテムは、浴室換気暖房乾燥機。洗濯物の量や家族構成などにもよりますが、忙しい主婦には人気のアイテムのひとつです。多くのシステムバス商品では、オプションとして選ぶことが可能です。
また、室内干しができるスペースも確保しておきたいもの。造作で物干しとなるバーなどを設けてもいいですし、メーカーからは、天井や壁面に設置することができる室内物干しユニットなども出ています。洗面室や寝室、2階の廊下などの天井面に設けるケースが多くみられますが、乾きやすく、室内に湿気が溜まらないように配慮を。日当りがよく換気のしやすい場所にプランニングすることが大切です。あわせて、布団を干すことができるスペースも検討しておくことも必要でしょう。
効率よく採風可能な縦すべり出し窓を標準設定し、洗濯物を効果的に乾かす。 [サニージュ 囲い納まり、Fタイプ2間6尺] LIXIL
また、2階バルコニーを囲うことができるタイプなどもあるので、洗濯物干し場のプランに合わせて取り入れることができるでしょう。
壁紙やカーテン、掃除のしやすい素材、暮らし方にも工夫して
壁紙やカーテンにも花粉への配慮がみられる商品もでています。壁紙では、花粉やダニのアレルゲンを吸着し、室内のアレルゲン量を低減するものがありますし、空気中の花粉やほこりを付着させ、再度飛散することを防ぐカーテンも。洗濯することで機能性が回復するタイプなどもみられます。いずれも、メーカーや商品によって機能や性能は異なるので、ショールームなどで実際に確認することが必要でしょう。また、床に落ちた花粉を巻き上げないように、掃除がしやすい床材を選ぶことも考えておきたいもの。フローリングやタイル、コルクなど、床がフラットな素材の方がいいでしょう。
花粉症の症状や原因などは、人によって異なりますし、適するプランや設備建材は、それぞれでしょう。新築やリフォームを進める際には、家の中に持ち込まず、できる限り排除する、という基本を踏まえた上で、ライフスタイルに合わせ、プランや設備機器を検討していくことが大切です。換気プランなどは専門的な部分も多いので、設計担当者と充分な打ち合わせを行うようにしてください。
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