路面はツルツルの氷上状態
レンジローバー、ランドローバーだけでなく、今回はジャガーFタイプ(R 4WD)やジャガーXEもスキー場の駐車場を利用したクローズドコースに用意されていた。
ジャガーFタイプは、いち早く2017年モデルに移行していて、3.0L V6スーパーチャージャーから5.0L V8スーパーチャージャーまで揃える。試乗車は550ps/680Nmの8ATで、駆動方式はFRではなく4WDだった
元々、FRのFタイプは旋回性能が高く、腕のあるドライバーなら容易に振り回せるが、4WDのFタイプは氷結路では比較的リヤの安定感がある。横滑り防止装置を切れば定常円旋回に持ち込めるが、パワーも重量もあるだけに腕も広い場所も必要だろう。パイロンスラロームでは荷重移動がしやすいものの、こちらも重さと有り余るパワーが印象的だった。
セダンのXEは逆に軽くて雪上でも走らせやすく、滑ったときも当然ながら軽い分止まりやすい。現在はFRのみのジャガーXEだが(今後4WDの導入もあるか?)、雪上モードや滑りやすい路面でも一定速で走れる「ASPC(オールサーフェイス・プログレスコントロール)」も装備されているから雪深い地域でない限り、実用になりそうだ。
さて、とくにランドローバー(レンジローバー、ディスカバリー)各モデルは、特殊なコースなどをのぞいて一般公道でその真価を最大限発揮するシーンは少ないかもしれないが、悪路走破性の高さや安心感は所有する大きな喜びにもつながるはず。
オンロードだけでなく、ウインタースポーツや林道などいろいろなシーンに連れ出せば、よりその魅力やブランド価値を実感できるのではないだろうか。