107円台まで円高トレンドが継続
ドル円相場は2015年には、1米ドル125円台まで円安ドル高が進行していました。しかし、その後は一貫して円高トレンドが継続していて、2016年4月には1米ドル107円台まで円高ドル安が進行しています。「一時110円台!円高進むドル円相場はどうなる?」の記事では、めぼしいサポートラインが見当たらないことが懸念材料だと解説しました。その後、ドル円相場は結局、円高進行が止まることなく、さらなる円高ドル安が進行する結果となっています。
そこで、株式市場の動向を考える上で押さえておきたい、2016年後半のドル円相場の動向を考えてみます。
ドル円相場の現状を確認
まずは、ドル円の2013年6月以降の動きを週足チャートで確認してみましょう。一貫して円買いが進んでいて、2014年後半までの水準まで円高が進行していることがわかりますね。
今後の動きを予測する
これらを踏まえて、今度はドル円相場の週足チャートをボリンジャーバンドで見てみましょう。ドル円は現在、円高ドル安基調にあり、バンドウォークをしている途中で、円高がこれ以上進行しないとは言い切れない形の形状になっていることがわかります。
個人的には、ドル円相場は現在の水準ではめぼしいサポートラインが見当たらないため、円高進行が止まったとは言い切れないと考えています。ただ、ドル円が過去2013年から2014年にかけて、100~105円前後で値動きがもみ合っていることを考えると、いったんはこの辺りでの下げ止まりが期待できるのではないかと考えています。
ドル円のチャートを見る限りでは、底打ちのチャートパターンが表示されていません。ですから、今しばらく日柄、時間が必要になるのかもしれません。当面は、現在のトレンドに合った取引を行うか、底を打ったことを確認してからポジションをとっても遅くはないのではないでしょうか。
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