1米ドル110円台まで円高が加速、今後どうなる?
ドル円相場はマイナス金利発表によって、一時1米ドル121円台まで円安ドル高が進行しましたが一時的でしかなく、その後は反転。再び円高ドル安が進行し、2月11日には一時1米ドル110円台まで加速しました。「日経平均1万6000円割れ寸前!上がる?下がる?」の記事では、下値支持線に対してトレンドがどうなるのか要注目だと解説しました。
大幅に円高ドル安が進行したことで日本の株式市場では荒れる展開に。日経平均株価は2月11日、一時1万5000円を下回る等、大幅安となりました。
そこで、株式市場の動向を考える上で押さえておきたい、2016年のドル円相場の動向を考えてみます。
ドル円相場の現状を確認
ドル円相場の2015年1月以降のチャートを見てみましょう。下値支持線を下回ったことで急激に円買いが進みました。2014年10月以来の水準となっていて、円高ドル安トレンドが継続していると言えるでしょう。
今後の動きを予測する
これらを踏まえて、もう一度ドル円相場のチャートを見てみましょう。一目均衡表です。ドル円は現在、円高ドル安基調にありますが、一目均衡表の雲にサポートされたことがわかります。レバレッジをきかせるとつい短期のチャートを見がちになりますが、中長期のチャートにも動きを合わせていることがわかりますね。
個人的には、ドル円相場は一目均衡表の雲で支持されたとは言え、現在の水準では他にめぼしいサポートラインが見当たらないことが懸念材料ではないかと考えています。
そして、ドル円相場は今、新たなレンジに突入したばかりですから、新たなトレンドを形成するまでには今しばらく日柄、時間が必要になるでしょう。ただ、あまりにも早いスピードで動いていることを踏まると、これまでの下値支持線を上値抵抗線に変更して、いずれもみ合いもしくは短期的なリバウンド局面に入る可能性もあるかもしれません。
当面は、現在のトレンドに合った取引を行うか、底を打ったことを確認してからポジションをとっても遅くはないのではないでしょうか。
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