スクランブラーの400ccモデルが登場
2015年3月のモーターサイクルショーでデビューしたドゥカティ スクランブラー。クラシカルなデザインながら、スポーツバイクとしての高い走行性能を持ち合わせたドゥカティの新しいストリートバイクとして注目を集めました。そのスクランブラーの400ccクラスとなる[スクランブラー Sixty2]が登場。ついに日本上陸を果たしました。
"待望の"と表現して差し支えない400ccクラスのスクランブラー。元々は排気量803ccと、日本では普通自動二輪免許(中型二輪免許)よりもワンランク上の大型二輪免許が必要なモデルだったのですが、今回のスクランブラー Sixty2は排気量399ccのモデルなので、中型二輪免許でも乗車可能です。ストリートバイクというそのキャラクターからすると、日本でのタウンユースに最適なミドルモデルと言えるでしょう。
エンジンは803ccスクランブラーと同じ、空冷Lツインエンジン「デスモドロミック」となっていますが、真っ黒なプラスチック製ベルトカバー(L字のカバー)やエキゾーストパイプの長さ及び形状が異なり、セッティングもスクランブラーSixty2専用とされるエンジンなのです。
より軽く、より扱いやすくなった?
姿形こそ803スクランブラーに酷似していますが、スペックを見るとミドルクラス専用の設計であることが伺えます。スクランブラーの特徴のひとつがその軽さで、803スクランブラーの乾燥重量は170kgという、ヤマハ・SR400の重量と同じという驚くべき数値でしたが、今回のスクランブラーSixty2は167kgとさらに3キロも軽くなったのです。ディメンションそのものに大きな違いはないことから、シート高は803と同じ790mmと思われますが、これだけ車体が軽いと足の接地面が多少小さくても十分支えられるレベルでしょう。
スクランブラーSixty2のさらなる注目点は、その質感の高さ。803スクランブラーでも「十分すぎる」と言われた細部の作り込みや、高い走行性能を支えるディテールはこのSixtyでもしっかり保たれています。この辺りはドゥカティのプロダクトにかけるプライドを見せつけられるかのよう。販売価格が89万9,000円(税込/2015年2月現在の消費税8%での計算)とややお高くありますが、このディテールを見ればそれも納得です。
軽くて扱いやすく、高い質感とともにライディングプレジャーも味わわせてくれるであろうスクランブラーSixty2。お披露目は2016年3月の大阪&東京モーターサイクルショーにて。5月になれば、街中を駆け抜けるSixty2の姿を見かけるようになることでしょう。
続いて、803スクランブラーをベースに新たなバリエーションとして加わった特別仕様モデルのご紹介です。
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