個人向け国債の金利は、いまが下限

個人向け国債の金利は、いまが下限

2月9日、長期金利が過去最低を更新し、一時、史上初めてのマイナスになりました。これは2月16日から実施される「マイナス金利」の影響です。マイナス金利は、金融機関が日銀に預けるお金の一部にマイナスの金利が適用されるというもので、個人の預貯金の金利がマイナスになるわけではありません。しかし、各銀行が預貯金の金利を引き下げ始めるなど、早くもわたしたち個人のお金に影響が出ています。


個人向け国債の金利は、今より下がることはない

「個人向け国債」の金利も下がっていて、新たに発行される「個人向け国債」の金利はすべてのタイプで0.05%になっています(2016年2月募集分)。しかし、「個人向け国債」には「0.05%を金利の下限とする」という決まりがありますので、これ以上に低くなることはありません。一方、預貯金の金利には下限のルールがありませんので、さらに低下する場合もあります。ネット銀行などの定期預金には今現在、「個人向け国債」よりも高い金利をつけているものも多いのですが、今後の市場動向によってはどうなるかわかりません。

では、このような状況下で新たに「個人向け国債」を購入する場合、どのタイプを選べばよいのでしょうか。

固定5年と3年は満期まで0.05%ですが、変動10年の金利は、市場金利の上昇に伴って上昇し、しかも市場金利がさらに低下しても0.05%より低くなることはありません。「個人向け国債」を新たに購入するなら、今後への期待もこめて変動10年タイプを選択するのがよいのではないかと思います。ただし、3年後や5年度に使う予定があるお金ならば、固定金利タイプを選択するか、もっと期間の短い定期預金に繰り返し預けるほうがよいかもしれません。

すでに持っている個人向け国債の金利は?

すでに持っている「個人向け国債」や、すでに預けている定期預金の金利はどうなるかというと、ほとんどが固定金利型ですので、預入れ時の金利が満期まで適用されます。しかし、金利が半年ごとに見直される「個人向け国債」の「変動10年」タイプは例外です。タイトルに「これ以上、下がることはない」と書きましたが、「すでに購入済みの変動10年」に関してだけは、金利見直しのタイミングによっては金利が下がってしまう恐れがあります。とはいえ、金利の下限として決まっている0.05%よりも下がることはありません。

個人向け国債の「0.05%を金利の下限とする」という決まりは、お金を預ける側にとってのひとつの安心材料といえますね。

発売停止になった個人向けの国債も…

長期金利の低下を受け、個人向けの国債の一部が発売停止されたというニュースを見た人も多いかと思います。発売停止になったのは新窓販国債という商品の2年物と10年物で、5万円単位で購入出来て債券市場で売買できるという国債です。この記事で取り上げているのは、個人向け国債と聞いて多くの人がパッと思い浮かべるほうの「個人向け国債」で、1万円から購入出来て、市場では売買できないが中途換金したい時は国が買い取ってくれるタイプのものです。こちらは販売停止にはなっていませんが、今後どうなるかはわかりません。
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