韓国ドラマ/韓国ドラマ関連情報

韓国ドラマ界最高の賞、2015年演技大賞の総まとめ

韓国芸能界の年末の風物詩といえば「演技大賞」。KBS、MBC、SBSの地上波3局がそれぞれ、その年の1月から12月にかけて放送されたドラマに対し、優秀な俳優、作品、制作スタッフなどに授与する栄誉ある賞です。2015年は、どんな作品が話題をさらい、受賞したのでしょうか?

安部 裕子

執筆者:安部 裕子

韓国ドラマガイド

MBCが12月30日、KBSとSBSが12月31日にそれぞれ授賞式を行った2015年の「演技大賞」。その主な結果を振り返りつつ、各局で最も話題をさらったドラマ、俳優をご紹介します。

KBS演技大賞

2015年のKBS演技大賞は「お願い、ママ」で母親役を演じ、国民の母親と呼ばれる大ベテラン、コ・ドゥシムと、アジア中の女性を魅了する若手ナンバーワン俳優キム・スヒョンという、新旧スターの共同受賞が話題を集めました。特に、キム・スヒョンは、「プロデューサー」で新人プロデューサーのペク・スンチャン役を務め、ネットユーザー賞、ベストカップル賞、大賞の3冠を獲得。さらに27歳での大賞受賞で最年少記録も樹立するという快挙を成し遂げ、2016年も彼の快進撃は、止まりそうもありません。

KBS演技大賞において評価が高かった作品は、大賞受賞者を輩出した「お願い、ママ」と、「プロデューサー」の2作品。「お願い、ママ」は、もともとある程度の高視聴率が確約されている土日夜8時台でオンエアされ、30%台の安定した視聴率をキープ。姑から嫁いびりされたうえに、頼りない夫のせいで肝っ玉母さんになった母親。その母を中心に、母のようにはなりたくないと反発する長女、野心家の長男、問題児の息子の3人が恋や人生を模索していく王道のホームドラマで、出生の秘密やドロドロ感を排除した爽やかなストーリーが支持されました。

昨年、同時間帯で放送されて最高視聴率44.4%の大ヒットを記録した「家族なのにどうして」と比較するとやや寂しい数字ではありますが、イ・サンウ、オ・ミンソク、チェ・テジュンといったイケメン俳優が出演しており、日本の韓流ドラマファンにもオススメしたい作品です。

一方、「プロデューサー」は、KBSで実存する超人気バラエティ番組や音楽番組の制作現場を舞台に、放送業界で働く人々の恋や人間模様を描いた職業ドラマ。豪華なキャストに加えて、人気番組の制作現場の裏事情をのぞき見するような内容が興味をひいて、人気を集めました。演技大賞では、キム・スヒョン以外にも、チャ・テヒョンがミニシリーズ部門の優秀演技賞を受賞。コン・ヒョジンはキム・スヒョン、チャ・テヒョンとそれぞれベストカップル賞に輝くなど、全部で7冠を獲得しました。

さらに特筆すべきは、その放送時間帯です。韓国では月火、水木、土日といった形で週に2日連続でドラマをオンエアし、金曜日はバラエティ番組がオンエアされる習慣が長きにわたって根付いているのですが、その中で「プロデューサー」は金曜と土曜21時台という時間帯にオンエアされて、最高視聴率17.7%を記録したことが画期的。裏番組の超人気バラエティ番組を押しのけて、時間帯トップの視聴率を記録したことでも世間を驚かせました。

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます