以前のこと、ガイドは救急車で運ばれ、意識はあるもののほとんど喋ることができず、自分の状況を周囲になかなか伝えられずに難儀した経験があります。出先での急病や事故、または災害などによって、愛犬が取り残されるというケースも考えられますが、そのような事態のために何か対策は立てていますか?

エマージェンシーカードとは

愛犬のための緊急時対策を

災害時やオーナーに緊急事態があった場合、愛犬の存在が忘れられてしまうこともある:(c)chai-r/amanaimages

エマージェンシーカード(緊急連絡カード)とは、緊急時に自分の情報を提供できるよう、氏名や連絡先および緊急時連絡先、生年月日、血液型、病歴、服用している薬、かかりつけの病院など、必要と思われる項目を書き記したカード状のものを言います。オートバイでツーリングを楽しむ人たちや自転車でサイクリングを楽しむ人たち、またマラソンに代表されるスポーツ系のイベントや大会でも参加者がエマージェンシーカードを携行することがあります。

その他、乳幼児・子供、高齢者、障害をもっている人、妊婦、外国人、その土地に疎い観光客などは災害弱者と言われますが、外国人向けのエマージェンシーカードを作成し、ダウンロードできるようにしている自治体もあります(例/埼玉県ホームページ)。

独居生活の高齢者や高齢者だけで生活をしているお宅の場合には、自宅に保管するという形のエマージェンシーカードを配布している自治体もあります。

エマージェンシーカードを愛犬用に活用

災害弱者と言えば、犬や猫のペット動物もそれにあたるでしょう。愛犬と一緒にいる時に災害が起こるとも限りません。また、自分が急病やケガで倒れた時、必要なことをちゃんと周囲に伝えられる状態にあるかどうかはわかりません。災害に限らず、特に一人暮らしでペットと生活を共にしている人は、自分に何かが起こった時、愛犬の存在に気づかれにくい、忘れられてしまうということもあり得るのではないでしょうか。一般的家庭であっても、夫婦または家族全員が何らかの緊急事態に巻き込まれた場合は同様のことが考えられます。

緊急事態に陥った時、
1:自分にとって何がもっとも大事なのか、心配なのか
2:それをどうして欲しいのか
3:そのためには誰に連絡をとって欲しいのか
それらを的確に周囲に伝える手段というのを考え、書き記しておくことは、万が一のことが起こった時に有効に働くことでしょう。

大事であり、心配なのが愛犬のことであるならば、エマージェンシーカードという形で意思表示しておくのもいいのではないでしょうか。

エマージェンシーカードの記入項目例

エマージェンシーカードはこう書かなければいけないというものはありません。以下に記入項目例を記します。項目が多過ぎるとかえって情報を伝えにくくなることも考えられますので、自分にとって必要と思う項目を記入しておくのがいいでしょう。市販されているものや無料でダウンロードできるものなどもありますが、オリジナルのものを作ることも充分可能です。エマージェンシーカードを携帯する場合、何か変更点が出た時には再記入をし、最新の情報を記すようにしたいものです。

<オーナー用>
  1. 自分の氏名
  2. 性別
  3. 生年月日および年齢
  4. 緊急連絡先
  5. 緊急連絡先となる人の氏名および続柄
  6. 血液型
  7. 持病や病歴、服用している薬
  8. かかりつけの病院

<愛犬用>
  1. 愛犬の写真
  2. 頭数
  3. 名前
  4. 犬種
  5. 生年月日および年齢
  6. 性別
  7. 狂犬病予防注射や各種ワクチンの接種状況
  8. 持病や病歴、服用している薬
  9. かかりつけの動物病院
  10. 性格や癖(怖がり、人が苦手など)、しつけの程度
  11. 与えている食事
  12. 鑑札やマイクロチップの番号 

愛犬用エマージェンシーカード見本(表)

愛犬用のエマージェンシーカードの例(2つ折タイプ、表面)/(C)PLY



愛犬用エマージェンシーカード見本(裏)

愛犬用のエマージェンシーカードの例(2つ折タイプ、裏面)/(C)PLY



災害や事故などが起こった時に、知識や経験、備えは生死を分けるとも言われます。愛しい愛犬を守るために、まずは自分ができそうなことから考えてみてはいかがでしょうか。

注)エマージェンシーカードには個人情報が含まれますので、自己の責任において、扱いには充分お気をつけください。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。