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記事例:「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました

恋愛相手が既婚だと知って……

スキャンダルのイメージがなかった女性タレントが不倫、という報道があった。本人たちはその一部を認めるも、「友人関係であることは間違いありません」と交際については否定したが、女性側は最初は相手が結婚しているとは知らなかったそうだ。

不倫の恋を取材しつづけているので、同様の話はいくつか聞いたことがある。一般の人であっても、結婚しているかどうかがわからなかったというケースは存在するのだ。

 

33歳女性。婚約者がいると打ち明けられて

デートを重ね、恋が盛り上がったときに、彼が言った。(画像はイメージです)

デートを重ね、恋が盛り上がったときに、彼が言った。(画像はイメージです)

金融関係に勤めるミカさん(仮名・33歳)は、25歳から5年間、4歳年上の既婚男性とつきあっていた。

仕事の関係で出会い、恋に落ち、毎日会った。どんなに遅くなっても、彼は彼女の部屋に来てくれたし、週末に1泊旅行をしたり、映画を観に行ったり。部屋にこもって終日セックスを楽しんだこともある。

恋が最高潮に盛り上がった3ヶ月後、彼は突然言った。

「実はさ、オレ、来月、結婚するんだ」

来週、出張なんだというような軽い口調だった。一瞬、ミカさんは「へえ、そうなの」と言ってしまいそうになったほどだった。

その後、当然のことながら彼女はパニックに陥った。彼ほど身も心ものめり込んだ男性はいなかったからだ。

そうしたら彼が、ぽろっと涙をこぼしたんですよ。実は親同士が決めた結婚で、いろいろ事情があって反古にはできない。言わなくてはとずっと思っていたけど、嫌われたくないから言えなかったって」(ミカさん)

婚約者は、結婚前に留学したいと言い、半年間イギリスに行っていたのだという。その婚約者が帰ってきた。それでも彼は、ミカさんに真実が言えなかった。

「そのあとの言葉がすごいんですよ。“結婚しても僕は何も変わらない、きみも何も変わらないよね。僕たちの関係を引き裂ける者はいるはずがない”、と。今だったら、何言ってるのよと言えますが、当時、私は本当に彼が好きだった。それでももちろん、考えさせてほしいとは言いましたよ」(ミカさん)

1週間、ほとんど泣き暮らした。これほど好きな男性は二度と出てくるはずがない。そう思った。だが2週間目に入ると、親にも友だちにも言えない関係でいいはずがないと気持ちが揺らぐ。3週間目、悩みに悩んだ末、彼女は彼とつきあい続けることを決めた。

「彼から毎日メールが来る。相変わらず会いに来る。婚約者とデートしているかどうかもわからないほど、週末は一緒にいたがる。私も自分の気持ちを断ち切れなかった」(ミカさん)

その3週間で、円形脱毛症になり、生理は遅れ、げっそりと痩せた。それなのに、別れたいとは思わなかったという。

「その後もつきあい続けたけれど、5年たったある日、共通の知人から、彼のところに子どもが生まれたと聞いたんです。彼はそれも私には伝えてくれなかった。今は離婚できないけど、結婚して5年たったら離婚話を切り出すと言っていたのに。彼を問い詰めると、“酔っ払って一度だけしてしまったらしい。僕は覚えてないんだけど……”って。ああ、この人はダメだと初めて気づきました。それで、やっと別れる決意ができたんです」(ミカさん)

5年前に別れておけばよかったと、今は後悔していると彼女は言った。

 

38歳女性。卵巣破裂しても続けた、12年の不倫

行きつけのバーで始まった恋。(画像はイメージです)

行きつけのバーで始まった恋。(画像はイメージです)

もう一例は、ミナさん(仮名・38歳)の体験。

彼女は、すでに12年にわたって、既婚者である3歳年上の彼とつきあっている。
知り合ったのは、ミナさんの行きつけのバー。

「私と関係ができてから彼はそのバーには行かなくなって、“つきあっているのがマスターにバレると照れくさいから、ミナももうあの店には行かないで”と言ってきたんです。あとから思えば、その店の常連やマスターは彼が既婚だと知っているから、それが私にバレてしまうのが嫌だったんでしょうね」(ミナさん)

彼にどっぷりとはまってしまっていた彼女は、彼の言うとおりその店には行かなくなった。

彼と会うのはもっぱら彼女のひとり暮らしのアパート。

「たまには外でデートしたいと言っても、彼は“仕事が忙しくて、本当に毎日疲れているんだ。ミナと会うときはゆっくりしたい”と。彼は建設関係の仕事をしていて、超多忙なのは本当だったと思う。ただ、私はずっと彼の住所も家の電話番号も知らなかった。彼は“親と一緒に住んでいて、親がひどく神経質だから”と言ってたんです。実際、親と住んでいるのは本当だった。ただ、そこに妻もいたんです。あげく、子どももいました。私とつきあっているときに、ふたりめが生まれたようです」(ミナさん)

彼が既婚だと知ったのは、つきあい始めてから3年目のある日。彼の母親から彼女に電話がかかってきたからだ。

「あなた、うちの〇〇とつきあっているでしょうと言われて、“あ、お母さまですか?”と思わず答えたら、“〇〇が結婚してるのを知ってるでしょ!”と怒鳴られたんです。何がなんだかわからなかった」(ミナさん)

その日、アパートにやってきた彼に、泣きながら、「どうして結婚しているのを黙ってたのよ」となじっても、彼はまだ隠そうとしていたらしい。彼は自分の母親がそんな電話をしたことを知らなかった。母親から電話がきたと伝えたら、彼は渋々、認めたという。

「どうしてもミナと別れたくなかったんだ」

そう言って、その彼も泣いたらしい。

男たちは、自分が責められそうになると「泣く」という技を最近覚え始めている。そして、男の涙に女は驚き、これほど真剣に自分を思ってくれているのかとほだされる。

「お願いだから、別れるなんて言わないで」と彼に懇願され、彼女はひとまず返事を保留。その5日後、彼女はお腹の激痛で救急搬送された。

原因は、「卵巣破裂」だった。

卵巣は強烈なストレスで破裂することがあるそうだ。2週間の入院中、彼は毎日、見舞いに来た。彼女は「別れる」と言えないまま退院した。

それから10年近く。彼は40歳を越え、ミナさんもアラフォーになった。それでもふたりの関係は続いている。

ミナさんを電話で怒鳴りつけた彼の母親は、3年前に亡くなった。

「お母さんが亡くなる前、こっそりと“あの女とは別れたのね?”と聞かれたそうです。彼はもちろん、と胸を張って答えたんですって。今はそういう話を聞いても、落ち着いていられる自分がいる。結局、不倫に慣れてしまったんでしょうね。今でも週に何度か彼はやってくるけど、決して私の家には泊まらない。それにも慣れて、彼が帰ってしまっても、前のように涙が出てくるようなこともない。人間って慣れるんですよ、状況や環境に」(ミナさん)

子どもがほしいと思ったこともあるが、彼と別れて別の人と結婚したいとは思えなかった。ずっと飲んでいるピルをこっそりやめて彼の子を身ごもりたいと考えたものの、それも彼との別れを意味すると思い、踏み切れなかった。
 

 結婚もせず、酷いストレスにも耐え、恋を貫く女たち

不倫の恋を続けている女、というと聞こえが悪いが、「結婚もせずに恋を貫いている女」と言い換えることもできる。
 
不倫にはリスクがつきものだが、恋に生きるとも言えるのか(画像はイメージです)

不倫にはリスクがつきものだが、恋に生きるとも言えるのか(画像はイメージです)

「彼は、子どもたちが成人したら離婚してミナと一緒になると言っていますが、まったく信じていません。彼が家庭を大事にするなら、それでもいいんじゃないかと最近は思い始めています。私は歳とともに結婚願望がなくなっていって、どういう状況でも彼と一緒にいられる時間があればいいという気持ちに変わってきたんですよね。彼がずるいのもわかっているけど、それは私が納得していればいいことですから」(ミナさん)

ミナさんはにこっと笑った。

妻の立場からみれば許しがたいだろうけれど、ミナさんの立場になれば、これだけ愛を貫くのはたいした根性である。

今も妻にはばれていないそうだ。もしかしたら妻も疑っているかもしれない。だが、妻は妻で、夫がいてくれさえすればいいと思っているとしたら……。いずれ妻に愛想を尽かされるのか、あるいは妻が目をつぶり続けるのか。この先、どうなるかはわからない。

だが、こういう関係も実在するのである。

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