株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

1月に上がりやすい業種は?

1月相場は、年末最後の立会いである大納会に続き、年明け最初の立会いである大発会にも、ご祝儀の意味を込めた買いが入りやすく、株価上昇しやすい月と言われています。また、1月相場は、良好な相場環境から「ご祝儀相場」として投資家に知られています。今回は、1月の株式相場においてどのような業種が上がりやすいのかを調べてみました。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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1月に上がりやすい業種は?

1月相場は年末最後の立会いである大納会に続き、年明け最初の立会いである大発会にもご祝儀の意味を込めた買いが入りやすく、株価が上昇しやすい月と言われています。また、良好な相場環境から「ご祝儀相場」として投資家に広く知られています。

今回は、1月の株式相場においてどのような業種が上がりやすいのかについて、過去の株価データから統計的に検証してみました。

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検証対象:日経平均採用銘柄(225銘柄)
検証期間:1990/03/01~2015/11/30
1銘柄当たりの投資金額:20万円

買い条件
・12月末の最終営業日の寄り付きで買い

売り条件
・25営業日経過後の翌営業日寄り付きで売り
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12月末に、ある業種の銘柄をすべて購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で損益がプラスならば、12月は株価が上がりやすい月となります。
以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。


1月相場で好調な業種ランキング、ベスト3


■1位:空運(1銘柄)
システムトレードの達人

システムトレードの達人

勝率: 56.52 %
勝ち数: 13 回
負け数: 10 回
引き分け数: 1 回

平均損益(円): 2,802 円  平均損益(率): 1.40 %
平均利益(円): 12,548 円  平均利益(率): 6.27 %
平均損失(円): -9,587 円  平均損失(率): -4.79 %

合計損益(円): 67,258 円  合計損益(率): 33.63 %
合計利益(円): 163,127 円  合計利益(率): 81.57 %
合計損失(円): -95,869 円  合計損失(率): -47.94 %

プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.702
平均保持日数: 27.00 日



■2位:自動車(9銘柄)
システムトレードの達人

システムトレードの達人

勝率: 50.45 %
勝ち数: 112 回
負け数: 110 回
引き分け数: 3 回

平均損益(円): 2,434 円  平均損益(率): 1.22 %
平均利益(円): 16,529 円  平均利益(率): 8.26 %
平均損失(円): -11,851 円  平均損失(率): -5.93 %

合計損益(円): 547,557 円  合計損益(率): 273.78 %
合計利益(円): 1,851,202 円  合計利益(率): 925.63 %
合計損失(円): -1,303,645 円  合計損失(率): -651.85 %

プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.420
平均保持日数: 27.06 日

■3位:造船(2銘柄)

システムトレードの達人

システムトレードの達人

勝率: 50.00 %
勝ち数: 25 回
負け数: 25 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 2,067 円  平均損益(率): 1.03 %
平均利益(円): 20,082 円  平均利益(率): 10.04 %
平均損失(円): -15,948 円  平均損失(率): -7.97 %

合計損益(円): 103,358 円  合計損益(率): 51.68 %
合計利益(円): 502,050 円  合計利益(率): 251.03 %
合計損失(円): -398,692 円  合計損失(率): -199.35 %

プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.259
平均保持日数: 27.06 日

以上が、1月相場で好調だった3業種の検証結果です。検証結果を見てみると、どれも勝率が50%以上で1トレード当たりの平均損益もプラスになっています。従ってこの3業種は1月に上がりやすい傾向があると言えるでしょう。

今回の検証でご紹介した3業種は、1月相場に上がりやすい傾向にありました。では、これらの業種の中でも上昇傾向が強かったのは、どの銘柄でしょうか?最後に、1月相場で特に好調だった銘柄をご紹介します。


1月好成績ランキング

システムトレードの達人

システムトレードの達人

上の表は、先ほどの検証において特に勝率の高い銘柄のランキングです。1月相場は「富士重工業<7270>」「日産自動車<7201>」「ANAホールディングス<9202>」などが好調です。

1月はご祝儀の意味をこめた買いが入りやすいことや、年末年始で休業していた機関投資家が日本株を物色し始める月であることから買いが入りやすい月です。ご紹介した3業種(空運、自動車、造船)の銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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