3年前に、とある展覧会でacaaの岸本和彦さんの住宅を知り、Hさんの母親と住むための家の設計を依頼。土地探しから始めてこの地を購入し、約1年の設計期間を経て昨年の春に竣工しました。
焼杉の壁と大窓の家
1. 東側の外観。玄関の前は駐車スペース。 |
2. 竣工時の外観。背後に雑木林が見える。写真:上田 宏 |
3. 北側の外観。1階の外壁はカラーガルバリウム鋼板横葺き仕上げ。 |
4. 大窓の下の扉を開けて室内に風を通す。写真:上田 宏 |
この家の環境は最近になってドラスティックに変化しました。昨年5月の竣工からわずか半年で、予定されていた隣地の雑木林の造成工事が始まったのです。それにもかかわらず、Hさんの家は存在感を失っていません。落ち着いた住宅地の中で、黒い焼杉の大きなキューブ状の外観や空を映す大窓が、個性を放っています。
岸本さんは、この造成を見越して大窓を開ける方向を決めて、実際の暮らしに影響が少ないように計画していたのです。
◆建築データと建築家プロフィール