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恋愛に必要な、新3本の矢ならぬ「100本の矢」とは

アベノミクスの政策“新3本の矢”とは違い、恋愛に必要なのは、“100本を超える大量の矢”が必要です。つまり、ダメなら次をどれだけ早く大量に射るかが勝負だ、と常々思っています。失恋をして、心の傷を癒やし、次の矢を射るのに1年……というようなブランク期間が必要だったとしたら、どんどん年を取ってしまいます。

大木 隆太郎

執筆者:大木 隆太郎

恋愛ガイド

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50歳までに結婚できなかったら、一生結婚できない

恋愛&結婚成就のための、新3本の矢ならぬ「100本の矢」、とは何か。

恋愛&結婚成就のための、新3本の矢ならぬ「100本の矢」、とは何か。

今年は5年ぶりの国勢調査が行われ、その結果は来年から再来年にかけて順次公開されていくことになっています。その中で注目して見ていきたいのは、“生涯未婚率”の推移です。

生涯未婚率とは“50歳”時点での未婚率(結婚したことがない人)です。本来、生涯を通して未婚の人の割合を示すものではないのですが、“生涯未婚率”という言葉の示す通り、50歳時点で未婚だと、もう一生結婚できないと見なされてしまうんですね。

2010年に実施された前回の国勢調査ではその生涯未婚率が男女ともに過去最高を記録し、特に女性の数字の急激な伸びには驚かされました。
 
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生涯未婚率(2010年国勢調査)

30年前(1980年・昭和55年)と比較すると、男性は2.6%から20.1%へ、女性は4.5%から10.6%へ、それぞれ上昇しています。

本人はもちろん、その親、親類、ひいては地域や国そのものにとっても非常によろしくない事態です。このまま増加傾向を辿るのでしょうか? 次回の調査結果の公表にはガイドを含め、多くの人が注目していると思います。

さて、そんな状況の中で政府は今後の経済政策の柱となる、アベノミクス“新3本の矢”では、子育て支援の充実を据え、具体的な目標に希望出生率1.8を併せて掲げました。
 
■子育て支援=合計特殊出生率を1.8に回復

子育て支援では、現在1.4程度の出生率を1.8まで回復させる目標を掲げた。子育てにかかる経済的負担を軽くするための幼児教育の無償化、結婚支援や不妊治療支援に取り組む。

出典:アベノミクス「新3本の矢」を読み解く

これは現在の出生率が1.42(2014年)であることを考えると大変高い目標と見なされており、その実現性は早くも疑問視されています。とはいえ、人口維持のための出生率は2.07と言われているので、これでもまだ足りないのですが……。

政府としては出生率を上げるためにはどんどん結婚してもらわなきゃ! ……というところなのですが、最初にお話したように、生涯未婚率は上昇の一途。目標の達成は遠い道のりになりそうです。

なぜ、日本はこんなことになってしまったのでしょうか。恋愛・婚活相談の仕事をしているガイドの目線で分析していきます。

 

いざという時に“恋愛スキル”が足りない……では遅い!

「そろそろ彼・彼女が欲しいな」という学生気分でいると……時すでに遅し、かもしれません。

「そろそろ彼・彼女が欲しいな」という学生気分でいると……時すでに遅し、かもしれません。

ガイドのように恋愛・婚活相談の仕事をしていると一番多いのが、30歳~35歳くらいの年齢層の方からの相談です。

「30歳を過ぎたけど、まだまだ私は大丈夫、でもそろそろ……」と考えていざ動き始めたら、周囲に結婚対象が誰もおらず、慌て始めた……という、あるあるパターン。

しかも、そういう人のほとんどは“恋愛スキル”が低いことが多いです。

人は失敗を繰り返して成長します。それは恋愛も同じ。つまり、若いうちに恋愛をしていないと、“恋愛スキル”が成長せずに低いままですので、いざ好きな人ができたり、本気で婚活を始めたとしても、その対象の方と結ばれる確率が大きく下がってしまいます。さらに、これは負のスパイラルに入ってしまっていて、歳を取るほど人は失敗を恐れるようになり、恋愛の現場においても勇気を持った前向きな決断ができなかったり、機会があってもそれを逃しがちになります。

(もちろん、若いころの方が失敗をしても許されやすい、というのもあります。それは仕事も同じですよね)

さらに厳しいことを言うと、年齢が上がるほど、婚活という過酷な“市場“での自分の“価値”は加速度的に下がっていってしまうのです。

“市場価値”というとなんだか冷酷な感じがしますが、現実としてそこに“価値”は存在します。それは結婚相談所の資料パンフレットを見ると一目瞭然で、年齢ごとに厳密に料金コースが決められていることがほとんどです。

「20代、仕事に打ち込みすぎて、気がつくと出産困難な年齢になっていた……」
「30歳を過ぎても、恋愛の仕方、異性とのコミュニケーションの仕方がわからない……」

そうなってしまったら、“時すでに遅し”なのです。

自分にも当て嵌まると思った方、もしそう思ったら、やれるコトは一つだけです。
「ただ、今、この瞬間から、全身全霊で活動すること」!

 

恋愛ハンティングには「100本の矢」でも全然足りない

こんなエピソードがあります。

友人が知り合った女性と初デートでディズニーランドに行ったそうです。すると彼女は、「私、彼氏が大好きなんです!!」と、イッツ・ア・スモール・ワールドの船の上で宣言してきたのだとか。

後学のために「なぜ、僕とここに来たの?」と尋ねると、「誘ってくれたからですよ!」と、あっけらかんの彼女……。その後、スモール・ワールドでの航海は永遠かと思えるほど長く続き、「僕のスモールワールドは全然小さくないなあ」とぼんやり考えていたそうです(笑)。

そんな彼に恋愛相談されたのですが、「クリスマスまでに彼女が欲しい!」とのことだったので、それにめげずに次の相手を探してどんどんデートに誘うべきだとアドバイスしました。その後、めでたくクリスマスを過ごす女性は見つかったようです。
 
失恋の傷を癒す時間は、1年、いや、1ヶ月でも長すぎます。100本の矢を打つつもりで、即行動を!

失恋の傷を癒す時間は、1年、いや、1ヶ月でも長すぎます。100本の矢を打つつもりで、即行動を!

そう、恋愛では、ダメなら次をどれだけ早く射るかの勝負。

これまでの自分の恋愛経験から、「異性を射止める確率」は算出できますよね。何人に告白し、何人にOKをもらえたでしょうか。それを、「失恋をして、心の傷を癒やすのに1年、次の相手をみつけるのに1年、告白するまでに1年」 ……なんていうことになれば、どんどん年を取ってしまいます。

そんなことを繰り返しているうちに、気がついたら生涯独身者! こんな自体はなんとしても回避しなければなりません。

素敵な獲物を狩るためには、100本の弓を連射! 外れたら次! 次! 次!
と、失恋を恐れない行動とスピードが恋愛には必須だと思っています。

「3本の矢」の政策のように、本数を絞る必要はありません。恋愛においては、3本の矢ではなく、100本の矢、なんなら100本のガトリング砲が欲しいくらいです! 政府の政策とは違って、国民の税金を使っているわけではありませんから、自分しだいでどんどんアタックできるはずです。

恋愛も、経験をつめばどんどん上達します。昔、好きだったあの子に上手く伝えられなかったコトが、経験をつんだ未来ならば伝えられるかもしれない。憧れていたあの人に勇気がなくて言えなかった言葉が、次は言えるかもしれない。練習だと思って、どんどんよりよいパートナーを探す努力も必要なのです!

こちらのアンケートによると、常に2人以上の恋人候補がいるという方が、およそ4割いるようです。自分のチャンネルを出来る限り広げて、たくさんの恋愛の中で最適な人と結婚することをオススメします。

これまでの経験や知識を通して、
「50年後も人口1億人を維持する」という政府の方針を実現するために、できる限り、ガイドも恋愛専門家として貢献していきたいと考えています。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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