「やる気」が出ないなら「その気」にさせる
やる気が出ない子は、その気にさせるのがオススメ!
そこで提案したいのが、「やる気」が出ないなら「その気」にさせちゃえということです。
<コツ1>最初だけいっしょにやる
子供だって命令されて勉強するのは嫌です。勉強を促すときには、「勉強しなさい」ではなく「さあ、始めよう」というほうがいいでしょう。本人がなかなかやる気にならない最初のほうだけ伴走してあげるような感じです。勉強を始めて作業興奮のスイッチが入れば、そっと伴走を外れても大丈夫。一つできるたびに丸を付けてあげるようにすれば、達成感もたくさん味わえます。
<コツ2>同じ時間に親も自分の勉強をする
決まった時間になったら勉強し始めることをルーティン化させたいのであれば、親も同じ時間に自分の勉強を始めるという手があります。TOEICの勉強でも、趣味の手芸でも、読書でもいいでしょう。その時間になったらみんなそれぞれのことをするというのを、家庭のルーティンにしてしまうのです。
<コツ3>リビングで勉強させる
一人で子供部屋にこもって勉強しても、一度集中力が切れてしまったら自力で集中力を取り戻すことは小学生の子供にとっては至難の業です。その点近くに親がいれば、集中力が切れてきたときにもう一度伴走してあげるなどの臨機応変なケアが可能です。
誰かに見守られている安心感があると、集中力も持続しやすいようです。
<コツ4>結果には片目をつぶり、プロセスをほめる
どんなにやる気がなさそうに見える子供でも、ごく短い時間であれば、集中して勉強に取り組んでいる瞬間があるはずです。その瞬間を見逃してはいけません。がんばりに気づいてもらい、ほめてもらえれば、子供のやる気は持続します。結果が不正解であってもプロセスをほめるようにすることがコツです。
また、学習のスケジュールを立てたのなら、それを一つでも予定通りに実行できたらそのことをほめてあげることが、やる気を引き出すきっかけになることもあります。
やり方が多少雑でも、不正解が多くても、それはそれ。まずは予定通りにできたことをほめてあげましょう。そうすれば、予定通りに実行すること自体に達成感を味わえて、予定を守る習慣が強化されます。
<コツ5>ゲームの要素を取り込む
いっしょに勉強するときに、ただいっしょに同じ問題を解くのではなく、「よーい、どん!」で競争するだけでも、子供のやる気には火が付きます。たとえば百ます計算をするときに、親と子でスタート時間をずらしてハンデ戦にしても面白いでしょう。子供一人で問題を解くときでも、タイマーを使ってタイムトライアル形式にするだけで盛り上がります。
「やる気が出ないからやらない……」のではそのときすべきことがいつまでたってもできなくなってしまう危険性があります。ときには「だましだまし」子供を乗せて、やらせることも必要です。そうするうちに、子供はいつの間にかやる気になっていくものです。