出来るママなのに、心の中はストレスだらけ…
前者タイプと後者タイプ、どちらがいいかと言ったら、どちらもよくありません。自分のやっていることに見合った反省をしていないからです。とくに、前者タイプは、ストレスのかたまり状態。頭の中は、次のような言葉でいっぱいです。
「あのとき、○○すべきだった(すべきでなかった)」
「私は常に○○でなくてはいけないのに」
「絶対○○しなくちゃいけなかったのに」
「最低、最悪」
理想像が高すぎるあまり、ちょっとしたミスも許せない。だから過ぎたことに対しても、「すべきだった」「すべきでなかった」と極論で責めてしまいます。このように、「~~べき」「絶対~~」のような強い言葉は、心理学ではストレスの第一要因と言われるほどの強力なパワーを持っています。自分がOKと言える範囲が極端に狭いため、小さな失敗をも許容できず、自分を責め続けてしまうのです。これでは、「私はダメな母親だ」と感じてしまうのも当然です。出来るママなのにもったいないですよね。
上の言い回しを、少しゆるくしてあげるだけで、だいぶ気持ちが楽になります。
「あのときは、○○した方がよかったな」
「私は○○でいられたらいいな」
「できるだけ頑張って○○してみよう」
自分を責める気持ちが減っていくのを感じられるでしょう。ここまで出来たら、いよいよ「ポジティブ反省会」です。
ポジティブ反省会のカギはピンクのサングラス
私たちは心にサングラスをかけて世の中を見ています。心がグレーのサングラスをかけると、ネガティブなことばかりが目につくようになります(例:出しっぱなしのおもちゃ、脱ぎ捨てたTシャツ、泣いている我が子、など)。ピンクのサングラスをかけると、ポジティブなことばかりが目につくようになります(例:パパのさりげないサポート、がんばって靴下を一人で履こうとしている我が子、など)。グレーかピンクかを決めるのは自分自身。だから、反省をするときも、意識して、このサングラスを曇らせないことがポイントになります。ぜひ、心にピンクのサングラスをかけた自分を想像して、次の質問に答えてみてください。
今年を振り返り、
- お子さんの成長を感じたのはどんな瞬間でしたか?
- ママとして頑張ったことは何ですか?
- この1年で一番うれしかったことは何ですか?
- 感謝を伝えたい人は誰ですか?
「心のサングラス」は目に見えないものだけに、おろそかにされがち。だからこそ意識的にピンクにしようと働きかけることがポイントになります。そうすることで、過去も現在も未来も今よりずっと明るく見渡せるようになります。ぜひ、新年に向けて、心のサングラスのくもりをふき取ってみてください。みなさまの新たな1年が充実した日々になりますように!