スマホのウイルス対策
スマホウイルスで最も流通しているのはランサムウェアと言われていて、さらに今後も増え続けると予測されています。もし呪いのビデオ問題でウイルス感染してしまうことがあるとすれば、間違いなくランサムウェアでしょう。ちなみにランサムウェアとは、パソコンやスマホに保存してあるデータをロックして、そのロックを解除するための身代金を要求する凶悪なウイルスです。これは、スマホに保存してあるデータを壊してしまいます。その他、どのようなウイルスであっても、スマホの動作が極端に遅くなるなど何かしらの不具合が起こります。そのため、携帯ショップで初期化してもらうことになるでしょう。この場合もランサムウェアと同じく、データを失うことになってしまいます。
そこでまず取り組みたいことは、写真や電話帳といった、失うと困ってしまうデータのバックアップを定期的に行い、しっかりとデータを守るということです。データのバックアップは、SDカードやクラウドへスマホ内データのコピーを行います。これでウイルス感染してスマホを初期化しても、大切なデータを失うことはありません。それとウイルスに遭遇しないことも大切です。スマホであっても、ウイルス対策ソフトをしっかりと使いたいですね。
Androidセキュリティ元年で改めて考えること
そもそも、すべてのスマホに最新バージョンが配信されれば、呪いのビデオ問題のような心配がなく、安心してスマホを使えます。実は、このようなAndroidのバージョンアップ配信が短期間で終わることは、以前から問題視されていました。フラッグシップモデルでも1年ちょい程度しかアップデートが提供されず、またほとんどのスマホはアップデートが配信されることすらないのです。これではもし呪いのビデオ問題のような欠陥が見つかれば、放置されたままになってしまい、その負担をユーザーが背負うことになります。そしてこれからスマホを購入する時は、デザインや使いやすさだけではなく、セキュリティ体制がどうなのかも判断材料に含めたいところです。ちなみに、Androidの生みの親でもあるGoogleのNexusシリーズはアップデートの配信がしっかりしているように思います。なお、中古スマホを購入する場合は、しばらく呪いのビデオ問題に該当するバージョンが主体で流通しているかもしれません。中古スマホを購入する時はAndroidバージョンのチェックも忘れずに行いたいですね。
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