電気圧力鍋/電気圧力鍋のお試しレビュー

手抜きとは違う! 注目の調理家電ほったらかし4姉妹(2ページ目)

ここ数年、家電を導入する効果と言えば「時短」でしたが、最近は単なる時短ではなく、たとえ時間がかかっても側についていなくて済む「ほったらかし家電」の存在価値がジワジワと注目を集めています。そこで近年続々と発売されている調理鍋に注目! 「ほったらかし4姉妹」として、ガイドおすすめの4製品をご紹介します。

執筆者:戸井田 園子

象印・圧力IHなべ「煮込み自慢」:細かな火加減が自慢のIH

象印・圧力IHなべ「煮込み自慢」

象印・圧力IHなべ「煮込み自慢」

4姉妹の長女は、2014年秋に発売された、象印「煮込み自慢」。圧力IH炊飯器で培った技術をもとに、圧力とIHを駆使しています。電気圧力鍋でも熱源がIHなのは、この製品のみ。熱源をIHにすることで微妙な温度調節を可能にしました。また「可変圧力」「一定圧力」を搭載し、それぞれの料理に適した圧力を使い分けるのも特徴。もちろん火加減は全て鍋がコントロールしてくれるため、調理中ずっと鍋の側にいなくても大丈夫です。
内ぶた3重構造で蒸気の排出も徐々にされるため、ほとんど音がしません

内ぶた3重構造で蒸気の排出も徐々にされるため、ほとんど音がしません

さらに、この製品は、減圧をする時の蒸気音がほとんどしません。三重構造の内蓋により、減圧の際の蒸気も徐々に排出されるため、調理終了のブザーが鳴れば、普通にふたを開けるだけで、全く怖いと感じることはありません。今まで圧力鍋の蒸気音が苦手だった人には、うれしいポイントです。ただし、その分パーツも多くお手入れは少々手間がかかります。お手入れが苦手な人は、購入前に店頭で分解してみることをおすすめします。
左上:内なべに材料をセット/右上:筑前煮は「一定加圧20分」/左下:スタート後20分で加圧調理が始まり、約40分後に調理完了/右下:筑前煮の出来上がり!

左上:内なべに材料をセット/右上:筑前煮は「一定加圧20分」/左下:スタート後20分で加圧調理が始まり、約40分後に調理完了/右下:筑前煮の出来上がり!

しかし、圧力鍋だからといって大幅な「時短」にはなりません。加圧調理をしている時間は短いのですが、加圧調理が始まるまでの時間や・減圧にかかる時間を含めると、そこそこの時間が必要です。

さらに、減圧がしっかり完了するまで終了ブザーは鳴りませんし、圧力調理中にフタを開けることもできません。例えば、筑前煮は「一定圧力20分」とありますが、加圧まで約20分必要になりますので、トータル40分程度の時間を要しました。もちろん「豚の角煮」など長時間煮込まなくてはならない料理は、時短メリットは大きくなりますが、料理が出来上がるまでの時間はそれなりに必要ということを理解しておいてください。

おっとりタイプの長女は、4姉妹の中では、1.2気圧と圧が一番低く、やや長めの加圧時間が必要になります。しかし「可変圧力」により、鍋の中に対流がおきるため、少ない煮汁でもしっかり味が染み渡るので、仕上がりが良いのは他社との差別性といえます。パーツも多くお手入れもやや手間がかかりますが、丁寧な仕事ぶりで仕上がる料理がおいしい優等生気質といえるでしょう。時間が多少かかっても、完成度の高いお料理を作りたいという人におすすめです。

※参考ガイド記事:ほったらかしで料理ができる!象印の圧力IHなべ
※参考:メーカー製品サイト(2018年8月更新時、最新モデルのリンクに差し替え)
※参考:ニュースリリース(2015年当時のもの)

 
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます