象印・圧力IHなべ「煮込み自慢」:細かな火加減が自慢のIH
4姉妹の長女は、2014年秋に発売された、象印「煮込み自慢」。圧力IH炊飯器で培った技術をもとに、圧力とIHを駆使しています。電気圧力鍋でも熱源がIHなのは、この製品のみ。熱源をIHにすることで微妙な温度調節を可能にしました。また「可変圧力」「一定圧力」を搭載し、それぞれの料理に適した圧力を使い分けるのも特徴。もちろん火加減は全て鍋がコントロールしてくれるため、調理中ずっと鍋の側にいなくても大丈夫です。 さらに、この製品は、減圧をする時の蒸気音がほとんどしません。三重構造の内蓋により、減圧の際の蒸気も徐々に排出されるため、調理終了のブザーが鳴れば、普通にふたを開けるだけで、全く怖いと感じることはありません。今まで圧力鍋の蒸気音が苦手だった人には、うれしいポイントです。ただし、その分パーツも多くお手入れは少々手間がかかります。お手入れが苦手な人は、購入前に店頭で分解してみることをおすすめします。 しかし、圧力鍋だからといって大幅な「時短」にはなりません。加圧調理をしている時間は短いのですが、加圧調理が始まるまでの時間や・減圧にかかる時間を含めると、そこそこの時間が必要です。さらに、減圧がしっかり完了するまで終了ブザーは鳴りませんし、圧力調理中にフタを開けることもできません。例えば、筑前煮は「一定圧力20分」とありますが、加圧まで約20分必要になりますので、トータル40分程度の時間を要しました。もちろん「豚の角煮」など長時間煮込まなくてはならない料理は、時短メリットは大きくなりますが、料理が出来上がるまでの時間はそれなりに必要ということを理解しておいてください。
おっとりタイプの長女は、4姉妹の中では、1.2気圧と圧が一番低く、やや長めの加圧時間が必要になります。しかし「可変圧力」により、鍋の中に対流がおきるため、少ない煮汁でもしっかり味が染み渡るので、仕上がりが良いのは他社との差別性といえます。パーツも多くお手入れもやや手間がかかりますが、丁寧な仕事ぶりで仕上がる料理がおいしい優等生気質といえるでしょう。時間が多少かかっても、完成度の高いお料理を作りたいという人におすすめです。
※参考ガイド記事:ほったらかしで料理ができる!象印の圧力IHなべ
※参考:メーカー製品サイト(2018年8月更新時、最新モデルのリンクに差し替え)
※参考:ニュースリリース(2015年当時のもの)