同時多発テロの不安はね除け株価は上昇!~リスクオン相場は継続へ

リスクをはね除けリスクオン相場継続!日経平均は2万円台回復へ

リスクをはね除けリスクオン相場継続!日経平均は2万円台回復へ

10月から好調の続いた米国株は15年11月9日(月)の週に、一転して5日続落して、ニューヨークダウもナスダック総合指数も200日移動平均線を割り込みました。

さらに11月13日(金)の米国市場は指数の下げ以上に異変が感じられました。いつもそれほど下げない優良株が大きく下落したり、また敏感株や、何か悪材料でもでた銘柄は暴落とも言えるほど異常な下げ方となっていました。フランスの同時多発テロ事件もあり、世界の株式市場は不穏な空気に包まれました。

しかし、11月16日(月)の週はそのような懸念に反して急反発となりました。フランスが戦争状態を宣言し、テロ拡大の不安の燻る中、18日(水)にニューヨークダウはベージュブック(前回のFOMC議事録)の発表を受けて+247ドル高と一段と反発基調を強めました。この日ニューヨークダウ構成銘柄で最も上げたのは大型値嵩株のアップル(AAPL)でした。12月の利上げ開始が織り込まれ、市場の嫌う不確実性の払拭と、利上げに耐えうる強い米国経済が好感されたわけです。

もっとも、20日(金)の米国株は高値で開始されるも、出来高を増しながらその日の安値で引け、再び高値に戻ったところで売り込まれる嫌な形で終わっており、この点は注意しておきたいところです。買い手にとって先々週末の突然の下げは防ぎようのないものです。そして異変を感じて売りに転じようとした場合、もう一度高値に上がってきたところが絶好の売りポイント(二番天井)となりえます。待ち構えていたのが大口の売りであったとすれば、やや注意も必要です。

しかし、同時多発テロの暗い雰囲気をはね除け、株価が上昇していったことは世界の株式市場が非常に力強い状況にあることを示唆しています。仮に短期的な調整があれば、そこは買いのチャンスになる可能性があると見ることが出来るでしょう。

リセッション入り、追加金融緩和なしでも日経平均は上昇継続

一方、日経平均も11月16日(月)の週は、203円安の大幅安で始まった16日(月)を除き、4日続伸して、週間では+283円高の1万9,879円まで値を伸ばして週を終えました。11月16日(月)は日本の2015年7-9月のGDP成長率の発表があり、予想通りマイナス成長となり(-0.8%)、4-6月期のマイナス成長(-0.7%)に次いで2期連続のマイナス成長となりました。一般的に2四半期連続のマイナス成長はリセッション(景気後退)を意味しています。ただ、日本は過去6年で4回もリセッションに陥っており、またかという感じで、ショックに包まれている様子でもありません。また、19日(木)に日銀金融政策決定会合がありましたが、追加金融緩和は発表されませんでした。それでも強い基調を保ったことは世界の株式市場に準じて、株式市場が非常に力強い状況にあることを示唆しています。

値動きもさることながら、注目できるのは出来高です。16日(月)は大きく下げたのですが、売買代金は前営業日より大きく減りました。そして17日(火)と19日(木)の200円以上上昇した2日は、いずれも前日より売買代金を増やし、上昇トレンドのリズムを維持しています。チャートも50日移動平均線が下値支持線となっており、強気形状となっています。

今年最後の上昇波動に期待、日経平均は2万円台回復へ

世界的に見ると米国の利上げへの懸念はありますが、12月に期待されている欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和に加え、その後は日銀の追加金融緩和も期待されるところで、金融相場継続への期待が現在の世界的な株高に繋がっています。加えて言えば、米国ではいよいよ感謝祭を迎え、小売セクターは年末商戦に入りますが、株価や不動産価格など資産価格の上昇により、今年の年末商戦は活況が予想されるところでもあります。
信用評価損益率を見ると、買い方が売り方を引き離しにかかっており、その差は拡大中

信用評価損益率を見ると、買い方が売り方を引き離しにかかっており、その差は拡大中

このような中で、世界の株価は例年のアノマリーどおり、年末年始に向けて上昇していくことが期待できると思います。日本株もその流れに乗ることができるでしょう。日本株の信用評価損益率を見ると、買い方が売り方を引き離しにかかり、その差を拡大してきております。この差が+10%近くまで拡大すれば、夏の暴落前の元位置にまで戻ることになり、その時には日経2万円も取り戻しているでしょう。一直線にそうなるとは思えませんが、ジグザグと一進一退しながらも今年最後の上昇波動に期待できると思います。

参考:グローバルリンクアドバイザーズの最新投資ブログ

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