「うちのダンナ、言われたことしかしてくれない」

言われたことしかやってくれないのはなぜ?

言われたことしかやってくれないのはなぜ?


イクメン系の話しで、ママたちをインタビューすると、必ず出てくるのが、「うちのダンナは、言えばやってくれるんだけど、言ったことしかやってくれない」という不満です。

「もうちょっと自分で考えなさいよ」なんてママから叱られるというパパからの相談が寄せられることもあります。

どうやら世のパパたちは、自分から主体的に動くのが苦手なようです。困ったものです。

これはパパに限ったことではないのではないかと思います。彼氏だってずっといっしょにいるとそういうことありませんか。

「もう何ぼけっとしてるのよ。気が利かないわね!」なんてイライラしちゃうこと、つきあい始めてある程度年月の経ったカップルならよくあるんじゃないかと思います。

しかし、男性が言われたことしかできないのには、理由があります。

男性脳、女性脳という言葉がありますよね。科学的に実証されているわけではありませんが、根強い人気のある話しです。要するに男性と女性では脳の作りが違うということです。

正直この説の妥当性は私にはわかりません。でも、経験的にはやっぱり男性と女性の好みや発想や行動パターンは、傾向として違うということは、みんなが認めるところでしょう。


男子校と女子校の運動会に表れる男女の違い

そんな男女の違いを描いた本に『共感する女脳、システム化する男脳』(NHK出版)があります。

女性は共感が得意で、男性はシステム化が得意だということです。この違いを如実に表している事例があります。男子校と女子校です。

私は「男子校という選択」と「女子校という選択」という本を書いたことがあります。たくさんの中高一貫の男子校、女子校を取材しました。そのときに奇妙なことに気付きました。

男子校の運動会は、中1から高3が縦割りのチームを編成し、赤組vs青組みたいな形で競技します。でも多くの女子校では、横割りのチーム編成をしていました。中1vs高3という対戦があったりするわけです。

高3が勝つに決まっていて面白くないじゃないかと、男性の私は思いました。でも、それが1校や2校じゃないんです。結構多くの女子校で横割りのチームでの運動会が行われていたのです。不思議でした。

しかし女子校の校長先生に話しを聞いてみると、理由が分かりました。「女の子は勝ち負けよりもチームワークの完成度を重要視します」というのです。

男女の性差よりも個人差のほうが大きく、性別によって人の性質を語ることがナンセンスであることは言うまでもありません。しかし集団として見た場合、男性だけの集団と女性だけの集団ではやはりふるまいが違うのです。

このことから私は次のように仮説を立てました。女子は共感をベースに横型の組織を作るのが得意だが、男性は命令をベースに下縦型の組織を作るのが得意なのではないか。そう考えると、いろいろなことが説明できます。

たとえば、ママ友のコミュニティはできるのに、パパ友のコミュニティはできにくい。女性がフラットな横型のコミュニティを作るのが得意なのに対して、男性はなんらかの上下関係やシステムがないとコミュニティを形成できないのではないでしょうか。


男性に「共感」を期待しすぎてはいけない

そして本題。

女性は「○○ちゃんがあっちであれをやっているから、私はこっちでこれをしよう」というような共感をベースとしたコミュニケーションが可能ですが、男性は明確に指示を出されないと動けないといえます。

女性が、男性に共感をベースとしたコミュニケーションを期待すると見事に裏切られるわけです。

じゃ、どうすればいいか。

都合良く動いてくれることを期待せず、明確に指示を出してあげることです。
明確に指示を出す方法は命令だけではありません。

相談やお願いという形を取ったほうがスムーズにいくことが多いでしょう。ほとんどの男性はちっぽけなプライドを大切にして生きている生き物ですから。ほんと、やっかいですみません。

そのかわり、男性は明確に指示を出されれば、最短時間で最大効果をあげるソリューションを考えるのが大好きです。職場の男性がかっこよく見えるのは、彼らのすべき仕事が明確だからです。

たいていの男性は、家の中に置いておくと、ボタンを押さないと動いてくれないロボットみたいなものです。あしからず。

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